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線の表現で変わるイラストの印象

この記事はアピリッツの技術ブログ「DoRuby」から移行した記事です。情報が古い可能性がありますのでご注意ください。

イラストの線画による印象の違いをそれぞれ画像を作成し比較しました。

はじめに

nocoです。

このところイラストを描く際に「線画」の工程に時間をかけるようになりました。
強弱をつけたり、普段使わないブラシで線画を引いてみたり…少しずつこだわっていく中で線画によってイラストの印象が大きく変わることに興味を持ちました。

今回、イラストの線画のみを変えた画像をいくつか用意しました。
印象の違いに注目してご覧ください。

線画による印象の比較

ベースとなる線画


そのままバケツで塗り分けらえるような隙間のない線画です。
強弱を意識せず、スッと単色で線を引きました。
この線画に手を加え印象の違いを比較していきます。

線画の色を馴染ませる

それぞれの線の近くにある色を拾って線画に薄く乗せたものです。
線画と塗りが馴染み、やわらかな印象を与えます。

これは手法として確立し「色トレス」と呼ばれているそうです。
近年のゲーム系イラストのほとんどに使われているように思います。

線に強弱をつける


影の落ちる部分やすぼまった部分、手前にきている部分に線を加筆しました。
線に強弱をつけるだけでキャラクターの存在感がぐっと増します。

輪郭を縁取りする


輪郭を縁取るだけで、一気にまとまった印象になります。
背景に埋もれづらくなるため画面をスッキリさせることができます。

SDイラストの仕上げとして使用されることも多いですね。

ブラシの種類を変える


左から筆、水彩、鉛筆にブラシの種類を変えそれぞれ加筆したものです。
目指したいイラストの雰囲気に合わせてブラシを選びましょう。

近年のペイントソフトは、ベクターレイヤーに線画を描くことであとからブラシの種類を変更することができとても便利です。
ベクターレイヤーとは何ぞ?または詳しく知りたいという方は下記URLをご参照ください。

●レイヤーの種類1 ラスターとベクター – CLIP STUDIO (外部リンク)
https://howto.clip-studio.com/library/page/view/clipstudiopaint_tora_001_030

おわりに

着彩がシンプルなほど線画の表情は印象的になります。
目指したい表現に合わせた線画を作成し、より魅力的なイラストを目指したいですね。

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