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AWS資格取得の苦労と成果を語る:Japan AWS All Certifications Engineers表彰者インタビュー

アピリッツで活躍している多くのエンジニアがJapan AWS All Certifications Engineers に挑戦しています。今回は、表彰された中の二名(下新原、山下)へ受賞当時の気持ちや勉強期間、今後AWSを学んでいく人へのアドバイスなどを聞いてきました。
(取材 2023年6月)

Information

Japan AWS All Certifications Engineersとは
AWS Partner Network (APN) に参加している会社に所属し、 AWS 認定資格を全て保持している AWS エンジニアの皆様を対象にした表彰プログラムです。(AWS Japan APN ブログより参照)

やっぱり嬉しいし、ほっとしました(笑)

真面目に話している感じを出す下新原さんと思わず笑ってしまう山下さん
やっぱり少しふざけて場を和ませてくれた下新原さんとめっちゃスマイルな山下さん

ーー受賞当時の気持ちを率直に聞かせてください。

(山下)APN ALL AWS Certifications Engineersということで、条件は満たしていたこともあり受賞はほぼ分かってましたが、Web上に掲載されたときは、取り組みが報われたことを再実感しましたね。嬉しかったです。

(下新原)実は、最後の12個目の資格が取れたのが3月ギリギリだったので、本当に間に合って良かったなって思いました。対象の資格を数え間違えていないか正直不安なところもあったので無事漏れなく取れていたと分かりホッとしました

ーー他の社員からの反応はどうでしたか?

(山下)AWS勉強会のSlackチャンネルで名前を表彰していただき、それにみんなスタンプで反応してくれていました。

(下新原)同じくです。直接おめでとうと言われるよりみんなスタンプでの祝福が多かったですね(笑)

報奨金制度は大きい

ーー資格を取得しようと思ったきっかけがあれば教えてください。

(山下)資格取得当時に担当していた実際の業務では、AWSは使われているが直接触れる機会が少なかったので、勉強のために始めました。

(下新原)正直アピリッツに導入された報奨金制度がきっかけですね。やっぱり頑張った分だけお金がもらえるという制度はやる気に繋がります。それと、資格が全部で12個もあるのですが、3~4個取れてからはもう最後まで取り切ろうと思いましたね。

(山下)僕も報奨金が欲しい思いは強くありました。下新原さんのように12個全部取り切っちゃおう!って思える方もいれば、12個という数がハードルになってる方も結構いらっしゃるなとSlack勉強会を見てても思いましたね。

ーーどのようなところを評価され受賞に繋がったと思いますか?

(山下)・・・難しいですね(笑)やはり「資格取得条件を満たしたから」という点でしょうか。最低条件ではあるもののそこが一番難しくもあるので。

(下新原)山下さんのおっしゃる通り、All Certifications EngineersはAWS認定資格を全て保持していることが条件なので、AWSに関しては満遍なく技術力を持っているということが評価されているのではないかと思います。

勉強期間の大変さと重要さを再認識

ーー資格勉強はどのように行っていましたか?

(山下)対策としては、参考書や練習問題をひたすら行っていました。

(下新原)AWSのユーザーガイドやブラックベルト (サービスについて説明してくれている公開スライド) を読み漁ったり、問題集をやっていました。SOA*は実技があるので、よく使うサービスのハンズオンを一通り実施しました。他にもEMRやRedshiftなど、業務ではあまり馴染みが無かったものは実際にコンソール上で稼働させてみたりしていました。インフラ知識は0からの学習でしたので、AWS以前にインフラ知識(レイヤー7って何?CNAMEって何?とか)を調べていましたね。

*SOA : AWS認定資格の一つで、AWS上でのワークロードのデプロイ、管理、運用に関する経験を証明できる資格

(山下)たしかにAWSブラックベルトは誰でも見れるのでお勧めですよね。僕は基本的にサイトで問題集を見ることが多かったです。Whizlabsというのを使っていたのですが、海外のサイトなので翻訳しながらの勉強となり、正直大変でした。

ーー勉強時間の確保は難しい点だと思いますが、何か工夫されてましたか?

(山下)通勤とかのすき間時間を上手く活用しました。休日は勉強する時間を決めて、大体4~5時間集中して取り組んでいましたね。勉強は大変でしたが、習慣化することで何とか乗り切れました。また、この資格に関しては期限もありますし、範囲も決まっている分、勉強しやすかったという点が大きいですね。

(下新原)僕は逆です(笑)休日の勉強時間も結構ばらつきがあって、全く勉強しない日もあれば、10時間くらい一気に集中することもありました。習慣化というよりは自分の気分で取り組んでいた感じです。通勤時は眠さに勝てませんでしたね(笑)

二人が目指すエンジニア

ーーこれからどんなエンジニアになっていきたいですか?

(山下)インフラからアプリ実装まで幅広く対応できるようなエンジニアになりたいと思っています。知識を豊富に持っているということに越したことはないですし、そこからまた新たな発見というか自分の能力のプラスになっていければと考えています。

(下新原)お客さんでも社内でも、困っている人を助けられるようなエンジニアになりたいです。AWSについて困ったことがあったとき、この人に聞けば分かると思ってもらえるような人になりたいですね。信頼度が上がれば、どんどん頼ってもらえて、その度に自分の技術力も上がるというロイヤリティループを回していきたいと思っています。

ーー勉強してきたことを実際に業務で活かす場面はありましたか?

(山下)ありました。ただ、いざ実践でやろうとなると難しいなと感じました

(下新原)僕も実際に「AWSでこんなことができないか」と聞かれたことがありました。そこが勉強していた部分で試験にも出たことのあった内容だったので答えることができました。常にその時点でベストな提案や解答が出せる人になりたいです。

資格勉強が役立つことは絶対にある

ーー今後AWSを学んでいく人へ一言お願いします!

(山下)僕はAWSを実案件でほとんど触ったことがなかったので、資格勉強を通してAWSを学びましたが、各サービスの特徴を掴める点が非常に良かったと実感しています。知識の深さより幅を広げたい人には資格ベースでの勉強はお勧めです。

(下新原)やはり実務で経験を積んだり、実際のリソースを作成したりすることが一番身になるとは思っています。しかし一方で、資格取得のための学習が実務にものすごく役立っているという事も間違いありません。AWS認定の問題は、設定にリアリティがある内容も多く、問題を解くための思考訓練が実務で設計提案を考える時の思考に直結すると思っています。実務で自分に直接関わることだけ調べていくと、どうしても知識同士が結び付きにくかったりするので、体系的な学習をするための機会として良いと思います。また、ある程度技術力があることの分かりやすい証明にもなるので、仕事を回してもらいやすくなりますね。実際、自分が資格取得の勉強を進めていることを上長に知ってもらってから、エンジニア1年目であってもインフラ環境構築の仕事を回してもらえるようになりました。その時はすごく嬉しかったですし、期待に応えたいとも思いました。

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