この度、アピリッツでAI領域に特化した部署「AIソリューション学部」が新設されることになりました。
その記念に、学部長に就任された浅田さんへ、これまでのご経歴や新設される学部への思いについてインタビューしてきました!(2025年7月取材)
文系からAIエバンジェリスト。好奇心の強い性分


ーー簡単にご経歴を教えてください!
アピリッツに入社する前は大手通信キャリアのシステム内のDWHチームで、集計処理の開発や結合試験以降のシステムの正常性を検査するツールの開発を行っていました。2014年にアピリッツに入社してからは、Rubyエンジニアとして1年ほど保守開発を行い、その後AWS向けのクラウドエンジニアに。2019年にAIチャットボットの開発やAIを利用したシステム開発チームにも参加し、2023年にAIエバンジェリストとして社内の生成AI利用環境の整備・普及活動を行ってきました。
ーーアピリッツは2社目なのですね!どうしてアピリッツに転職しようと思われたのですか?
Ruby開発がメインの会社であること、Web開発だけでなくスマホアプリやSaaS、セキュリティ等色々な事業を行っていたことが、入社の決め手です。当時、1社目がバックオフィス向けのサービスだったので、表に出るようなサービスの開発をしてみたかったのと、当時Rubyの自由さに惹かれて独学で勉強していたのでRubyでの開発をしたいと思っていました。そこでちょうど、toC向けの開発を行っているアピリッツの求人が目に入ったんです。また、Web開発にとどまらず幅広い事業を行っていることを知り、好奇心の強い自分の性分でも、進みたい方向が変わった時に、何か道がありそうだと思い入社を決めました。
ーー「好奇心の強い性分」。確かに、アピリッツに入社されてからも、Rubyの開発からクラウド、AIまで幅広く担当されていらっしゃいますもんね!当時アピリッツの選考を受けていて印象に残っていることはありますか?
当時、Webとゲームどちらにも興味があったのですが、面接に参加されていた和田社長の「課金した者勝ちみたいな札束で殴り合うようなゲームは作りたくないよね」というお話が印象的で、自分自身とても共感したことを覚えています。
ーー当時はゲームにも興味があったようですが、エンジニア自体は元々興味があったのですか?
実は大学時代、文学部で歴史を学ぶゴリゴリの文系でして・・・。就活生時代は、ゲーム会社のプランナーや映像制作会社、出版社等を受けていました。
ーー浅田さん文系なんですか!びっくりです。そこからどうしてエンジニアの道に?
大学卒業後、映像のコンテ等を工学的に制作する研究をしている大学院の研究室に在籍していたのですが、そこでシステムを作ること自体に興味を持ったことがきっかけです。エンジニアになってからは、想定外の動きが起こると、「どうしてこうなっているんだろう?」と考えることが面白くて、どんどんプログラミングに没頭していきました。おそらく、試行錯誤しながら攻略法を見つける、そのプロセスが楽しいんだろうなと思います。
ーー未経験でプログラミングを習得することは、かなり大変だったのではないですか?
そうですね。ただ1社目も長めの研修があり、そこまで苦労はなかったです。またIT関係の本を読むことが好きなので、積極的に本を読んで学習をしていました。本は体系的な勉強ができるので初心者には向いていたと思います。最近は、Udemy等の動画学習サイトを使っています。大変だったこととしては、アピリッツに入社して少し経ってから携わったスマホアプリの開発です。スマホアプリはWebの開発と全く方法が違うので、最初は右も左も分からず苦労しました。ですが、自分で調べたり、周りのスマホエンジニアの方々に聞いて親切に教えていただいたおかげで、なんとか乗り越えていった覚えがあります。毎回毎回何かしら学ばないといけないことがありますが、その都度自分から積極的に情報を集めにいくことを意識して行動しています。
ーー最近はネットやSNSでも情報収集をされているとのことですが、何か意識していることはありますか?
書いてあることを鵜呑みにするのではなく、「まずは自分で一度実験してみる」ことを意識しています。実際に自分で試してみて、その情報が正しいと自分自身が腹落ちできるように。これはAIとの関わり方でも言えますが、常にネットやAIの情報が正しいわけじゃないという意識を念頭に持つということが重要だと考えています。


AIのポテンシャルを価値に変えるギアに
ーーそもそも浅田さんがAIに興味を持ったきっかけは何だったのですか?
友人から教えてもらったあるアプリがきっかけです。アピリッツに入社して1年ほど経ったとき、友人と代官山にある氷室京介のコラボカフェに行ったのですが(浅田さんは氷室京介のファン)、そこで「アキネーター」という自分の頭の中にイメージしたものを当てていくアプリを友人に教えてもらい、AIを使ってそのようなことができるんだと衝撃を受けました。そこからAIを勉強し始めて、徐々にAI関連の案件や業務に携わらせていただいたという流れになります。
ーー7月からAI領域に特化したAIソリューション学部が新設されるとのことですが、どのような背景で設立されることになったのでしょうか。
生成AI関連のニュースを目にしない日がないことからも分かるように、AIは業界や社会を変えていくポテンシャルを持っている技術として認識されていると思いますし、実際に利用していく中で、その可能性をひしひしと感じています。そのポテンシャルをより引き出し、顧客へ価値提供するため、そして社内の業務に対して活用していくために、それを専門的に担う部署が必要とされた結果だと認識しています。


ーー学部のミッションを教えてください。
車に例えると、AIはすごく馬力がでるエンジンだと思います。ただ、すごいエンジンがあるだけではダメで、実際に生活に役立つ車として走るためには、その力をタイヤに伝えるための“ギア“が必要になります。AIも同じで、AIが持っているポテンシャルを実際に活用していくため、クライアントや社内等の業務における価値に変えるための“ギア“が必要だと思います。それはシステム化であったり、利用方法の標準化だったりすると思いますが、そのような活動をクライアントや社内に向けて行なっていくことがミッションだと思っています。
ーー浅田さんはAIソリューション学部をどのような学部にしていきたいですか?
クライアントや社内の課題があったときに、それをAIで解決するためのアイデアを考え、実行できる組織にしていきたいと考えています。そのために、「AIに対して興味があり、AIのポテンシャルを信じている人」「自ら情報収集を行える人」「試行錯誤を行うことが面白いと感じられる人」と一緒に、新しい学部を作り上げていきたいです。
ーー最後に、アピリッツ入社11年目の浅田さんが思うアピリッツの魅力やカラーを教えてください!
色々な方面へのチャレンジができる、ということが魅力の一つだと思っています。私自身、Webエンジニアという立場ではありながら、入社当時からスマホ開発やゲーム開発などに興味があり、この11年の間にスマホアプリ開発に関わる経験ができたり、間接的ながらゲーム開発の部署との連携を経験することができました。また、入社後AWSに興味をもち、そちらの方面の仕事でスキルを深めることができたことも、アピリッツのチャレンジできる風土ゆえなのかと思っています。
ーー浅田さん、素敵なお話をありがとうございました!アピリッツでは、これからの時代を担うAI開発に携わりたいという方、そして浅田さんと一緒にAIソリューション学部を作り上げていきたいという方を募集しています。少しでも興味をお持ちいただけたら、ぜひ弊社採用HPもしくはWantedlyよりご応募ください。