AWS認定資格を取得するエンジニアがアピリッツには多数在籍しています。そして、AWS認定資格をすべて取得するエンジニアも増えてきました。モチベーションってなんなのでしょう? 若手でも取れるもの? もともと勉強は好きだった? 「2022 APN ALL AWS Certifications Engineers」に選出された21卒入社の串田 匠彌(くしだ たくや)と、今まさにAWS認定資格の勉強を続ける22卒入社の澤入 広(さわいり ひろ)に、胸の内を率直に語ってもらいました。聞き手はアピリッツCDXOの西脇です。 (取材 2022年9月)
ぶっちゃけ、お金だよね? ……というわけでもなかった資格全制覇の動機
去年からアピリッツは「APN表彰手当」という社内制度を作って、社を挙げてエンジニアのAWS認定資格取得を応援しています。この成果はちゃんと出てきて、社内のエンジニア達のあいだでAWS認定資格の勉強が盛んになってきました。「この資格試験に合格しました」って報告が僕のところにもたくさん届いてる。
やっぱりこれって「APN表彰手当」が120万円以上出ることが大きいのかなと想像しますが、実際はどうなんだろう?
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自分の場合は、報奨金の総額120万円はもちろん魅力でした。モチベーションの4割くらいはお金だったと思います。
残りの6割は?
好奇心ですね。「APN表彰手当」が始まったとき、社内では「そんなの、ハードル高いよ」って声があがっていました。一部のベテランエンジニア以外は無理なんじゃないか、って空気感だったと思います。
「AWS認定資格を全部取る前に、段階的に出る報奨金が増えたらいいのに」という声がありましたね。でも、あくまで「全部取る」にこだわった。
で、ちょうど入社まもない串田さんが「ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル(以下、SAP)」を取ったから、マネージャー陣は「彼は全部行けるんじゃないかな」って思った。
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「入社一年目で無理なんじゃない?」って風潮も確かにあったけれど、「それ、本当かなあ?」と思ったんです。本当にダメなのかどうかを、限界までやって自分で確かめたかった。高校球児が甲子園を目指して精一杯がんばるような働き方にチャレンジするのも面白いかもなと思いました。
それに報奨金もいい臨時収入になるし、きっと実務もできるようになるだろうし、会社での評価も上がる。じゃあ試そうか、って。
試したら、全部とれちゃった。
去年串田さんがAWS認定資格をコンプリートした事実を、今年入社した僕らは知っています。だからもう「若手には絶対に無理」とは思っていません。道を切り拓いてくれた先輩がいるし、さらに報奨金でグッと後押ししてもらっています。
今年もFS部部長の鈴木さんが「AWS認定資格を勉強するエンジニアを増やそう!」「みんなで受けよう!」ってムーブメントを作っていますね。
圧をね、かけてますね。
どれかひとつのAWS認定資格に合格して「受かりました」って鈴木さんに報告しに行くと「おう。で、次は何を受けるの?」って言われていました(笑)
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合格発表はドキドキする?
勉強をして、受験して、結果を見るときは緊張した?
試験直後に自分ですぐに結果を確認できるのに、最初に受けたとき僕はそれを知らなくて、結果のメールが届くのをドキドキしながら待っていました。
澤入さんが「受けたんですけど、まだ結果がわからない……!」と言ってて、「いやそんなはずないでしょ、受けた直後にわかってるよ!」って(笑)
紆余曲折ありつつ、受かったことがやっとわかって「ああよかった」と思いましたが、うれしかったのは一瞬で、「さあ次は何を取ろうかな」って。次はSAPを受けます。
利夫(注:FS部部長・鈴木のこと)の圧が効いてる(笑)
一番印象に残っているのは最後の試験です。問題を解きながら「ああ、受かるな」と思った。でその場で合格がわかってガッツポーズして、受験会場を出て「さあどうしようかな」って。
全制覇して、自分で合格祝いとかはしたの?
いやなにも(笑) で、合格がわかったその足で会社に行って、鈴木さんに「さっき(全部のAWS認定資格に)受かりました」と報告しました。そしたら「そっかあ……」って。「もうちょっと何かあるだろ!」と思いましたが(笑)
うれしかったんだろうね。
そう思います。「そっかあ……」のあと、すぐに「ここからAWSに申請できるから、やっといて〜」って教えてもらったので、やっぱり気にかけていたのかなぁ、と。
勉強って好き?
ふたりとも、もともと勉強は好きな方?
勉強はあまり好きではありませんが、、何もしないと不安なので、安心感を得るために勉強をしています。
私はインターンでアピリッツに入ったので4月に入社したときには仕事にも多少は慣れていましたが、それでも変化が激しいWEB業界でやっていけるのか不安でした。
きっと慎重なタイプですよね。澤入さんの仕事ぶりをSlackで見ていると「細かい報告もちゃんとしてくれる人だな」と思います。変化や検討状況を細かく共有してくれる。これができるかどうかって、新人とかベテランとかは関係ないんですよね。仕事をする上で、「これは有用で意味がある」って思ってできているかどうかの違いじゃないかなと。そして、周りにちゃんと伝えているほうが、頼む方もやってる本人も安心だなと思います。
串田さんはどう? 勉強好き?
自分の場合、「勉強する」っていうのは「気になったことを調べている」だけなので、それを勉強って呼んでよいのであれば好きですね。エンジニアは、開発で「なぜタスクでこれをやる必要があるのか?」と疑問を持って、それを突き詰めて調べるのが大事なんじゃないかなと思っています。
理由が自分なりにハッキリしていないと、何らかの答えを出したときに自分で腹落ちができないんですよね。自分で理解して答えを導き出すと、それは暗記じゃない形で頭にずっと残る。若手のうちからそのクセを身につけると、その後もナチュラルにできるんじゃないかな。
そのうち「何もしない週末」が耐えられなくなる(笑)。僕、こないだ自分の誕生日に「この土日は何もしない!」と決めていたのに、日曜の夕方になんだかすごく虚しくなった。「もったいねー!」って(笑)
私も同じく、AWS認定資格の受験勉強中は通勤の電車の中でずっと勉強していたんですが、受験が終わったあとに参考書を持たずに電車に乗ったら「あれ?」って思いました。
澤入さんは、週末もちゃんと勉強するタイプの人なんだなと思います。そうしないと多分合格は難しいから。
―― つづきます!