ホーム エンジニア AWS アピリッツのAWS認定フル取得社員に聞く「もっててよかったAWS認定」その3 :浅田大輔
アピリッツのAWS認定フル取得社員に聞く「もっててよかったAWS認定」その3 :浅田大輔
 

アピリッツのAWS認定フル取得社員に聞く「もっててよかったAWS認定」その3 :浅田大輔

アピリッツではサービス品質の向上と社員の成長を促すことを目的に、2021年6月に「APN表彰手当」を定めました。平たく言うと、「認定資格の全制覇とAWSの技術を広めることをより一層推進したい!」という気持ちで作った制度です。こちらが功を奏したのか、今年はAWS認定をすべて取得したエンジニアが続々と登場しました(過去2年間は1名のみでしたが、今年は3名!)。コンプリートしたエンジニアがアピには3名もいるので、「AWS認定のどこが役に立った?」「純粋に面白いなと感じたのはどんなところ?」「後輩におすすめする?」といったAWSにまつわるあれこれを、思い思いに、ざっくばらんに語ってもらうことにしました。

最終回となる第3回は、2020年と2021年に「APN AWS Top Engineers」に選出されたアピリッツのAWS番長ことAIエンジニア・浅田大輔の「もっててよかったAWS認定ばなし」です。浅田が考えるAWSの面白さ、必読です。(2022年3月取材)

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「AWSの定石」を学べる

資格試験を取ったこと自身というよりも、資格を取るにあたって勉強した際に、色々な観点を学べたことが良かったと思います。

コスト、耐障害性、運用、拡張性、セキュリティなどの観点は、サービスを展開するうえで重要なことですが、それらをAWS上でどのように実現していくのか、というエッセンスを学べました。言ってみれば定石、ベストプラクティスということですね。

AWSを活用する案件においては、それが受託であれ、自社サービスであれ、大体何かしら解決したい問題があります。アクセスが大量に来ても耐えるようにしたい、運用を楽にしたい、コストを削減したい、短期でサービスローンチまでもっていきたい、大規模災害に備えたい、分析環境を整えたい、etc.。それらの解決の拠り所となるような考え方を学べたのが良かったと思います。

もちろん、試験で学べることで全てが解決できたわけではありません。試験で想定されるケースはある種限定的な状況が想定されますが、現実のケースはそこまで単純ではないことの方が多いですから、試験の知識だけでは不十分とさえ感じます。ですが、基本的な定石を抑えているからこそ、応用も効くと思いますし、自信をもって取り組めていると思います。

刻一刻と進化し続けるAWSのすごさ

必要なものを、必要な場所に、必要なタイミングで、必要な量だけ調達できる。しかもリーズナブルな価格かつ品質の保証されたものを。これって、すごく便利ですよね。小規模なスタートアップはもちろん、大規模なエンタープライズでも、すごく戦略的な価値があると思ってます。

加えて、刻一刻と進化し続けているところは、素直にすごいなと思います。今日の常識は、下手すると明日には陳腐化しているかもしれません。

例えばAWSを代表するサービスの一つであるS3(Simple Storage Service)では、「効率よく検索するためにランダムなプレフィックスをつける」、「結果整合性なのでデータを更新した直後に読みこんだ場合に古い状態のままということが起こりえるので、確実に更新後のデータが欲しければ新しいファイル(キー)を作成してそれを読みこむ」などのプラクティスがかつては行われていました。

ですが、今やランダムなプレフィックスに何のタクティカルアドバンテージもなく、デフォルトで強い整合性がサポートされるようになっています。

このように、AWSは日々進化するので、知識をアップデートし続ける大変さはあるのですが、その分便利に使えるようになっていくので、RPGで新たなアイテムを手に入れて苦戦していた強敵を楽に倒せるようになるような感覚に近い楽しさを感じます

ゲームといえば、オンラインゲーム感覚でクラウドを学べるコンテンツが出たそうです。他にも強化学習エンジニアの育成の一環でDeepRacerを展開したり、SageMakerを教育目的で無料で利用できるSageMaker Labなどを展開するなど、次代の教育に力を入れているのも素晴らしいと思います。

AWSの専門家として認知されること

ある意味では、実務で役に立ったということになるのかもしれないですが、まずAWSの専門家であると認知してもらえるということは大きなメリットでした。

もちろん実力が伴っていないと話にならないですし、資格をもってないからといって業務に支障があるわけではない(むしろ、資格はなくても、知識、経験ともに十分備えている方はたくさんいると思います)のですが、一つの分かりやすい看板にはなるのかなと思います。

少なくとも、自発的であれ、やむを得ずであれ、AWSの知識吸収に対して積極的に時間を割いている、という証明にはなるはずです。そうしたときに、言動への説得力に多少なりとも良い影響を与えるはずです。

また、何かAWSのことでわからないことがあれば、この人に聞いてみようみたいな流れができやすくなります

そうすると、期待に応えるために、よりAWSのことに詳しくならなきゃというモチベーションや、自負、矜持なども生まれてくるでしょう。そこからさらに、「またこの人に聞いてみよう」、「答えられるように、もっと勉強しとかなきゃ」みたいな良いスパイラル、フライホイールになっていくのかと思います。

少しづつ学んでいけば、合格にたどりつける

「宜しく先ず一事より一日より始むべし」 という言葉もあります。もし、AWSについてもっと知りたいと思ったら、AWS認定資格の取得を目指してみるのは如何でしょうか。思い立ったが吉日だと思います。

最初は遠い道に思えても、少しづつ学んでいけば、合格にたどりつけると思います。 大切なのは『合格に向かおうとする意志』だと思います。 向かおうとする意志さえあれば、たとえ一時的に不合格になったとしても、いつかはたどり着きます。向かっているわけですから。

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