ホーム デザイナー WEBデザイナー デザイナーが要件定義に参画するメリット
デザイナーが要件定義に参画するメリット
 

デザイナーが要件定義に参画するメリット

こんにちは。デジタルビジネス部の内田です。
中途入社して1年、Webデザイナーとして様々なプロジェクトに関わって制作を行ってきましたが、最近では制作の前段階となる要件定義フェーズに加わることが増えてきました。

ディレクターやコンサルタントなどが担うことも多い要件定義フェーズですが、デザイナーがもっとビジネス的視点を持ってプロジェクトに関わることで、プロジェクトにもデザイナー自身にもメリットがたくさんあることを実感しました。
そこで、この記事ではデザイナーが要件定義に加わることで、どのようなメリットがあるのかをご紹介していきます!

そもそも要件定義とは?

Webサイトの制作やリニューアルを行う際、いきなり制作に入るのではなく、課題の整理やゴールの設定、現状や競合他社の分析・調査を行いつつ、ページの設計や構想をはっきりと定めます。

制作前にこのフェーズで構想を固めることで、のちの工程では決定した設計に沿ってフロント制作・システム開発に集中できたり、致命的な設計漏れなどを防いだりすることができます。

メリットその1:クライアントのビジネス課題を直接ヒアリングできる

メリットその1は、直接クライアントと会えるということです!
通常、Webデザイナーはユーザー視点に立ってデザインしがちな面があると思います。
また、クライアント視点の要件といったものはいくつか伝えられる程度で、顧客と会うことがあってもWeb担当者くらい…ということも少なくありません。

しかし、要件定義の段階だと、社長や取締役、営業担当者、実店舗のあるクライアントであれば実際にお客さんと会い、現場の実情をよく理解している人などなど…様々な方と会う機会があります。会議の場だけではなく、雑談や呟き程度でもその業界やクライアントの課題・目指したい方向性をより深く理解することができます。

このようにクライアントのニーズを直接伺って把握しておくことは、実際にプロジェクトの進行をスムーズにするだけでなく、デザイナーとしても制作の方向性が明確になったり思考の引き出しが増えたりするため大きなメリットになると実感しています。

メリットその2:定量的なデータを根拠に設計ができる

要件定義フェースでデータをもとにサイトの現状分析や問題提起、改善案の提示を行うことは、より効果的なサイト改善や制作に繋がります。私は部内のマーケティンググループに所属しているため、日頃からアナリストやコンサルタントの業務内容を聞いたり、アドバイスしあったりすることができます。そんな環境の助けもあって、クライアントにも「数字による根拠のある画面設計」を行えることはとても大きな強みだと思っています。

例えば、目的の売り上げやコンバージョン率を達成するために現状のデータを分析して、「このページでは◯%のユーザが離脱してボトルネックになっています!改善しましょう!」「そうですね!」とクライアントと示し合わせることで、なぜこの部分を改善する必要があるのかという明確な理由と双方の合意を経た制作を進めることができます。

また、デザイン制作段階でも、カラーや雰囲気はどういった感じにしたいかという要望だけでなく、「このページでは◯%のユーザが離脱しているからボタンのクリック率を◯%から◯%に上げたい」という課題が明確になっていることで、よりビジネス課題を解決できるデザインを提案することが可能になります。

メリットその3:制作経験があるからこそトラブルを防げる

プロジェクトの制作工程のみを担当している際、「この予算とスケジュールでは実装できないのですが…」「これはどう実装すれば…?」「この改修をしたいならエンジニアさんのアサインが必要だ!」と困った事態に陥ることがあります。

要件定義時に実現可能性が曖昧だと(これが起こるのは曖昧かどうかも判断できていない場合が多いですが)あとあと困ったことになるので、制作経験があるとこの辺りの判断が素早くできるのも強みだと思います。

まとめ

これまでのメリットをまとめると、実は自分が制作するときに揃えたいものを整理しているだけでは…?という気もしてきますが、デザイナーの視点と経験を要件定義に生かすことはクライアントや社内のメンバーなど、関わる人全てが障害なく役割に尽力して目的達成に近づく大きな手助けになると考えています!

記事を共有

最近人気な記事