この記事はアピリッツの技術ブログ「DoRuby」から移行した記事です。情報が古い可能性がありますのでご注意ください。
こんにちは、tibaです。
今回は、Ciscoルータ/スイッチの基本的なモードについて紹介します
ルータ/スイッチの設定には、CLI(Command Line Interface)を使用しますがCLIにはいくつかのモードがあります。モードによっては受け付けないコマンドもあるので、理解しておく必要があります。
ユーザーモード
プロンプトでは、「Router>」と表示されます。
- このモードでは、一般ユーザーが基本的なテストコマンドを実行したり、システム情報を表示させたりできます。
- 確認できる情報には制限があり、全ての情報を表示することはできません。
特権モード
プロンプトでは、「Router#」と表示されます。
- このモードでは、管理者がシステムの動作確認をしたり、全てのシステム情報を表示し確認することができます。
- 特権モードとはLINUXのroot権限の様なものです。
グローバル設定モード
プロンプトでは、「Router(config)#」と表示されます。
- このモードでは、ホスト名やパスワードなどシステム全体にかかわる設定をすることができます。
- ユーザーモードと特権モードでは情報を見る事はできますが、設定のすることができません。
- このモードから他の設定モードに移行することができます。
ライン設定モード
プロンプトでは、「Router(config-line)#」と表示されます。
- このモードでは、回線(コンソールやtelnetなど)に関する設定をすることができます。
- 個々の回線にログインパスワード設定するのもこのモードです。
インターフェース設定モード
プロンプトでは、「Router(config-if)#」と表示されます。
- このモードでは、IPアドレスの設定など、ルータのインターフェースにかかわる設定をすることができます。
- インターフェースごとに無効・有効にする設定や速度などのモード設定などができます。
ルータ設定モード
プロンプトでは、「Router(config-router)#」と表示されます。
- このモードでは、ルーティングプロトコル(ネットワークの経路情報を交換するためのプロトコル)などの設定をすることができます。
以上が、Ciscoルータ/スイッチの基本的なモードです。
各モードの意味を理解することで設定・確認の時にスムーズに作業を行うことができるので、覚えておきましょう。