今回は、アピリッツの知識共有サイト「ナレッジベース」で公開されている内容をアピスピでも紹介します。
プランナーとして活躍されている二宮瑠星さんの記事です。
是非最後まで読んでください!(初版:2023年04月10日)
ブリッジクリエイター・コミュニティ学部の二宮です。
UNI’S ON AIRで作業見積もりに使用したプランニングポーカーが有益なものだったので紹介させていただきます!
プランニングポーカーとは
プランニングポーカーとは、簡単なゲームを通じて作業項目の規模をチームメンバー全員で相対的に見積もる手法です。
※完璧な見積もりを目指すものではありません!
何を解決するか
- 見積もり担当者と実装担当者とのギャップを埋める。
- 一人で見積もりするよりも早く正確に見積もれる。
絶対見積と相対見積の違い
絶対見積
- 明確な単位(普遍単位また任意単位)での見積り。
例)4h 、3日、1週間
- メリット
・工数が明確で利害関係者にわかりやすい。
- デメリット
・個々の主観が介入して、見積り精度が絶望的に低下する。
・積りの値がコミットメント(締切)になりがち。
相対見積
- 比較により見積もる。
例) 3ポイント、8ポイント
- メリット
・当事者にとってわかりやすい。
・人に依存したブレが少なく、合意形成しやすい。
・工数が曖昧で利害関係者に示すのが難しい。
プランニングポーカーのメリット
- 「見積り」がゲームぽっく楽しい!
- 全員の「参加感」が凄い!
- ヒアリングしなくても情報が自然に集まってくる!
- 全員が手軽に直接情報を「知る」ことができる!
- 新規参加メンバーの「教育」も行える。
- チームメンバーの相互理解が深まる。
- 概算と細分化。
こんな時にオススメ
- 施策担当者の負担が偏ってないか。
- 各メンバーの運用施策による負荷の調整を容易にしたい。
- 親睦を深めながら業務引継ぎしたい。
- 能動的なMTGにしたい。
ルール
- .作業を行うメンバーを集め(推奨2~5人)それぞれにカードを配る。(フィボナッチ数列で1~89の10枚が主流)
- タスクに対してメンバーが目算した数字(カード)を出し合う。
- それぞれ提示したポイントについてお互いに根拠を述べ合うこと。(特に一番大きい/小さい数字の意見は大事)
「テスト作成に時間が必要」「ライブラリを使えば簡単」等、各メンバー考えをシェアする。 - ディスカッション後、再考しカードを出し合う。
- 全員が納得するまでもしくはある程度数字がまとまるまで3と4を繰り返す。(ある程度で平均値を取る)
コツ
- 「意見」について話すと、バイアスがかかって見積もりの質が低下する可能性があります。
一方でチームが「事実」について話すと、見積もりの質が向上します。 - フィボナッチ数列を使用する場合は2、3ptに該当するものを先に決めることで、他のタスクを相対的に見積もりやすくなります。
- サイト版を使用することでオンラインでも可能ですが、なるべくオフラインで集まってやることをオススメします。
- サイト版 https://plapo.net/
使った感想
オフラインとオンラインの両方使用したのですが、
本当にゲームのようで、ボードゲームをしているうちに工数の割り振りが終わっていたという感覚でした。
(個人的にはオフラインのほうが表情が見えてより楽しかったです)
行ったのがちょうど自分の異動と新メンバーのアサインが重なる時期だったので、
引き継ぎのために気軽に相談できる関係を築かないと…とか。
新しく入ったメンバー全員にタスクの1から10までを説明しなければ…と身構えていました。
しかし、プランニングポーカーを使用したことで、
比重を割り出しやすいように、仕様や実際の作業内容を軽く説明ができたり、意見を交える上で数字が一致した場合は嬉しく、
大きく異なる場合でもそれはそれで盛り上がり、その人の人間性が見えたりもしました。
こうして人柄、感情を一度に共有できたので、関係性を築くのにとても役立ちました。
また、タスクの比重や概要を共有したことにより、新メンバーもタスクに対する心の準備が出来たとのことでした。
タスクのことのみならず、スケジュール管理のレイヤーで話せるような関係になれたことで、
引き継ぎ作業を迅速に行えたと思います。
二宮さんありがとうございました!
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