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LPIC-1合格体験記
 

LPIC-1合格体験記

 アピリッツ コンテンツデザイン部の金井と申します。今回はLPIC-1を取得した合格体験記です。

結論から言ってしまえば

 LPIC-1はLinuxの基本を理解した事を示せる資格。

 あずき本問題集買って8割9割の略語やコマンドや重要なパスを理解、暗記したら受かる。

 勉強する過程でLinuxを使う上での操作や技術への理解が深まるので、駆け出しのサーバーエンジニアやインフラエンジニアにお勧めの資格。

甘く煮込まれたりんごをふんだんに使ったアップルパイを食べながら勉強

そもそもLPICって何?

 Linux Professional Instituteという非営利のLinuxおよびオープンソースの認定機関が運営しているLinux技術者の認定資格です。
 Linux Professional Instituteによる認定(Certification)、という事で、LPICっていう名称になります。
 LPIC-1は、その初歩の試験になります。
 AWS認定でいうところのクラウドプラクティショナー、情報処理技術者試験でいう基本情報、くらいの認識で良いと思います。

 但し、クラウドプラクティショナーや基本情報とは違い、LPIC-1を取得するには101試験と102試験の2つに合格しなくてはいけません。
 受験料はそれぞれ税込16500円で、ストレートで合格したとしても33000円掛かります。結構高額ですが、アピリッツでは資格取得における支援があるので、多少は気楽に試験に望めました。

 まあ、要するに。アピリッツでは合格すれば黒字になるって事です。ストレートであれば。

そのLinuxって何?

 端的に言ってしまえばOSの一つです。日常的に触るPCで最も台頭しているOSはWindowsですが、そのWindowsでネットサーフィンやネットゲームやらをする時に裏側で稼働しているシステムを動かしているOSは、大半がWindowsではなくLinux、またそれから派生したシステムなのではないかと思います。
 サーバーエンジニアやインフラエンジニアとして働く上では十中八九このLinuxの上で色々構築する事になる、と言っても良いでしょう。

 さて、それではそのLPIC-1を取得する為にどういう風に勉強したかを書いていきます。

ぶっちゃっけ値段の割にはそこまで量のないサンドイッチを食べながら勉強

勉強方法と勉強期間

 まず、前提として。
 自分はサーバーエンジニア5年目で、少なからずAWSを使ってのインフラ構築やゲームサーバーの開発、運用経験があります。
 そこからの勉強だったので、LPICの勉強において、多少は理解している部分もありました。
 ……本当に多少でしたけれど。

 そして、勉強期間は101試験と102試験で合計4ヶ月と少しってところです。それぞれ2ヶ月くらいの期間を設けて受験しました。

 受験体験記とかのブログを見てみると1週間だとか10日間だとかで合格したというものもちらほら見受けられますが、
 自分には平日の仕事の前後に勉強もしっかりしたりだとか、休日を勉強漬けにしたりだとか、そこまでの気概はなかったので。
 土日にカフェでコーヒーやケーキを飲んだり食べたりしながら1~2時間程度あずき本問題集を読んでいました。

 ぶっちゃけ、自分がした事はほぼほぼそれだけです。
 加えてネット上に転がっている問題集を多少解いたりだとか、時々自宅PCのMacでTerminalを開いてコマンド叩いてみたりだとかしましたが、上の2冊を何度も読み込んで問題を8割9割解けるようになれば、満点は取れないものの、合格する分には十分でした。
 実際、得点率はそれぞれ80%程度だったと思います。
 因みに、MacのTerminalでは動かないコマンドが多かったです。ちゃんと色々叩いてみるなら、やっぱりLinuxの仮想環境を入れたりしないと駄目ですね。

苦労した点

 休日に1~2時間、参考書や問題集を読んでいただけで合格までこぎつけたとはいえ、苦労した点も幾つかあります。

 これまで業務をしていて、何となくで内実をしっかりと理解せずに使っていたコマンドやプロトコルなどの技術に関する勉強は、確かに業務に紐付くものとなりました。
 しかしLPICの為の勉強は、Linuxの歴史を学ぶ、というような側面もあるようなものです。
 要するに、今では新しい技術に刷新されていたりするものや、GUIでの操作で基本済んでしまうものや、これからも業務ではほぼほぼ使わないような知識やらもちゃんと頭に叩き込まないといけなかったりします。
 例えばディスプレイ関連の知識だったり、プリンターの操作コマンドだったり。他にも、今更シェルで正規表現やらコマンドやらをたっぷりと使ったツールを開発したとしても、基本黒魔術として扱われてしまうでしょう。
 そういう点では、実用性だけを求めて勉強しようとしてしまうと碌に頭に入らないものも出てきてしまいます。

例:

  • どうしてそれぞれのコマンドで同じオプション処理をさせる文字が違うんですか!!?? ……オープンソースだから、色んな人が色んな風に作ったんだろうなぁ……。
  • awkとsedとcutとtrがこんがらがった! 正規表現は……使わないで済むなら使わずに済ませたいです……。
  • RDPとSPICEとXDMCPって何が違うんだっけ? ディスプレイ操作なんてこれから使う事あるか?
  • lpとlprでオプションが違うけど、何が何だっけ? プリンター操作、これからコマンドでやる必要性なんて出てくるかなぁ……?
  • /etc/resolv.confって何だよ! eはどこいった! eだけを略したのか? いや、リゾルバーだからerか? どっちにせよたった2文字だぞ!? i18nを見習え!

 まあ、ちゃんと自分が興味を持てるように、記憶として定着しやすいように、読むだけでもちゃんと工夫しましょうねって話です。

合格して良かった点

 サーバーエンジニア5年目でも、<stdio.h>はおまじないと同レベルの認識でしかなかった操作だったりは多少なりともあって。
 そういう部分が少なからず裏付けされた知識になった事に関しては、良い進展だったと思います。
 ただ、それでも5年目なので、業務で使う事のある部分に関しては8割方は習得済みのものだったりして。
 勉強としてやるなら、もっと早くにやった方が良い事があったかなー、という印象でした。

合格した後にご褒美と称しながらダイエットを決意するパフェ
合格して悪かった点

 コロナ禍でリモートメインだったのもあって、それにカフェでケーキとか食べ過ぎて太った。

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