この記事はアピリッツの技術ブログ「DoRuby」から移行した記事です。情報が古い可能性がありますのでご注意ください。
Googleデータポータルでの構成比の出し方です。エクセルなら簡単に作れる構成比(全体に対する割合が何%か)ですが、Googleデータポータルでは少しテクニックが必要。慣れてしまえば簡単なのでその方法をご紹介します。
この記事でまとめられていること
こんにちは。株式会社アピリッツでアナリストをしているssekiです。
Googleデータポータルを使っていると細かな部分がエクセルと違っていて、つまずくことありますよね。
今回はそんな不満をかなえるTIPSのご紹介です。まずは、こちらの表をご覧ください。
▲参照元別のセッション数およびCV数を比較する表(Googleデモデータを利用)
「エクセルだったらこれくらいできるよ・・・」って感じなんですが、今回はデータポータルで痒い所に手が届くTIPS紹介なのでGoogleデータポータルを使って作ります。
今回紹介するのは「セッション(全体の割合%)」という名の列、つまりセッション数の構成比の作り方になります。
セッション数の構成比を作るには
簡単な話、エクセルなら「個々のセッション数÷合計のセッション数」で計算すればOKです。
しかし、Googleデータポータルにはそんな計算機能がない(あるかもしれないけど複雑な計算式を立てなければいけない)ので、データポータルがデフォで用意している機能を使います。
その名も、「解析関数」!!!
なんだか大仰な名前ですが、ほぼワンステップでできる便利な機能です。
設定場所はここ。
▲データポータルレポート画面で表を選択した際の右側
「123」と書いてある部分をクリックすると、次のポップアップが表示されます。
▲指標のポップアップ表示
赤丸で囲っている部分に「解析関数」とあるのがわかるでしょうか。
こちらを選択して、「全体に対する割合」に変更します。
タイプも自動で「%」に変更されるので、ついでに名前も変更しておきましょう。
▲名前・タイプ・解析関数を変更した状態
ここで、解析関数の中身ですが、計算方法に応じて次の3種類があります。
- 全体に対する割合 ⇒「個々の値÷全体の値」を計算。構成比を出すのに使えます。
- 合計との差異 ⇒「個々の値ー全体の値」を計算。おそらく合計値が0になるような計算で使うのかと思います。
- 合計に対する割合 ⇒「個々の値÷全体の値ー1」を計算。用途についてはよくわかりません・・・。
後ろ2つについてはユースケースが思いつかないのですが、おそらく何かに使えるときがくるはず・・・。
機会があればまた記事にします。
ここまでで、表はこのようになっています。
▲参照元別にセッション数の構成比を表した表
セッション数の構成比を出すことは、できました。
ただし、元のセッションに関する指標が表からなくなってしまうので追加しておきましょう。
※指標フィールドからは消えていないので、普通に追加すればOKです。
▲参照元別にセッション数と構成比を比較した表
お疲れさまです。これで構成比が作れるようになりましたね!
まとめ:この機能はどんな人におすすめか
普段エクセルで表作成をしていると、構成比を入れるのがデフォになることがしばしば。
いざデータポータルでやってみたらやり方がわからない・・・。なんて人も多いのでは?
今回はそんなエクセルマスターな人におすすめの機能でした。
次回以降も、冒頭の表を作るためのTIPSを紹介していきます。
ご期待ください!