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この記事はアピリッツの技術ブログ「DoRuby」から移行した記事です。情報が古い可能性がありますのでご注意ください。
Kali Linux 2018.4 を VirtualBox にインストールして日本語化を行ってみました。Kali Linuxは、セキュリティ診断用ツールが標準で用意されている、Linuxディストリビューションです。バージョン2017.3から日本語利用までの流れが随分と楽になりました。
新バージョン2020
はじめに
Kali Linuxは、セキュリティ診断ツールを含むLinuxディストリビューションです。利用の仕方により不正アクセス行為と判断される可能性ががあります。またサービス停止やデータの破損が起こる場合もありますので事前にバックアップを行うなどしてください。そして必要に応じて管理者の許可を得て利用してください。
今回は、バージョン2017.3で行っておりますが、2018.4でも同様の方向で行うことができるのを確認しております。
また、PC本体へのインストールや、Light版の利用は、下記の記事などを参照してください。
Kali Linuxの特徴などについて
- Debian派生のLinuxディストリビューションです。
- デジタルフォレンジック、ペネトレーションテスト(侵入テスト)用などのツールが用意されている。
- 基本的に、root権限で作業を行う。
- 現在は、ローリングリリースを採用している。
- バージョン2018.4がリリースされた。
Kali Linux 公式サイト
https://www.kali.org/
主な収録ツール
Kali Linuxには多数のツールが導入されています。
Nmap、Aircrack-ng、Wireshark、Metasploit Framework、Armitage、Burp Suite、OWASP ZAP、BeEF、sqlmap、wpscan など
※Burp Suiteの日本語化については、Burp Suiteを日本語化する方法として記事を書いております。
※Owasp ZAPについては、Mac版のOWASP ZAPで脆弱性チェックの設定として記事を書いております。
VirtualBox上にインストールする
仮想化ソフトウェア、VirtualBoxをインストールし、Kali Linuxのイメージを導入、起動させます。
VirtualBoxをインストールする
あらかじめ下記サイトからダウンロードを行いVirtualBoxをインストールしてください。
今回は、バージョン5.2.0に、Extension Packを導入してますが最新版で問題ないと思います。
VirtualBox 公式サイト
https://www.virtualbox.org/
Kali Linux イメージファイルのダウンロード
Kali Linux Downloads – Virtual Images イメージファイルのダウンロード先
https://www.offensive-security.com/kali-linux-vmware-virtualbox-image-download/
記事を確認しなおしてる時点で、直接ダウンロード出来るのはバージョン2018.4です。
中段の画像赤丸で囲ったKali Linux VirtualBox Imagesタブをクリックし、環境に適したものをダウンロードします。
(これタブですから、タブ押すと下の表が変わってVirtualBoxのイメージ選べますからね)
(名前の方をクリックしよう。Torrentって書いてある方は、イメージファイルを入手するのに別途アプリが必要です。)
Kali Linux 仮想アプライアンスのインポートと設定
VirtualBoxを起動し、ファイル、仮想アプライアンスのインポートで、先ほどダウンロードしたkali-linux-2017.3-vbox-amd64.ovaを選択しインポートします。
トラブルを避けるため、すべてのネットワークカードのMACアドレスを再初期化にチェックを入れます。
デフォルトの設定でも問題はないですが、ネットワークの割り当ては、診断対象環境との通信の関係上、DHCPで割り振られる環境などでは ブリッジなどがよいかと思います。仮想マシン同士で、テストする場合などは NATネットワークを選んでください。その他は、好みによって設定を変更します。私はCPUは、2コア使用でメモリを4GBぐらいにしています。
Kali Linux上の設定
Kali Linuxの起動とログイン
起動ボタンを押し、しばし眺めます。
Kali Linuxの起動を行いログインします。Kali Linuxのパスワードは、toorに設定されています。
ユーザー名:root
パスワード:toor
Usernameに、「root」と入力しNextボタンを押します、Passwordに、「toor」と入力しSign Inを押します。
日本語関連パッケージの導入
ここで日本語関連パッケージをまとめて導入してしまいます。
画面左側の黒っぽいアイコンのターミナルを起動します。
そして下記のコマンドを入力します。しばらく時間がかかります。
画面がロックしてしまったら、パスワードを入力して解除しましょう。
また、エラーが出るようでしたら、右上のネットワークの接続について確認してみてください。
ホストPCでインターネットに接続できるようでしたら、一度仮想マシンのネットワーク設定をNATなどにしてみてください。
# apt-get install -y task-japanese task-japanese-desktop
タイムゾーンの設定
次にタイムゾーンの設定をします。
画面の右上、電源右の▼をクリックし、設定画面を開きます。
そしてスクロールして、Details を選択し、更に Date & Time を選択し、Time ZoneをJSTにします。
日本語表示と日本語キーボードの設定
次に日本語表示と日本語キーボードの設定をします。
一つ画面を右上のボタンで戻り、上にスクロールして、 Region & Language をクリックします。
上記を参考に、Language、 Formatの変更します。(Formatは自動的に選択される)
また、Input SourcesでJapaneseの追加と順序の変更を行います。使用しなければUSを削除してしまっても問題ないです。英語キーボードを利用している場合は、USで問題ないはずです。
一通り済んだら、LanguageのとこのRestartを押して、ログアウトします。
再度ログインしなおすと日本語が有効になっているはずです。
今回のバージョンでは、特に日本語変換に関する設定を行わなくても利用できます。
ウェブブラウザも、この状態で日本語表記になります。
パッケージの更新
最後に既存のパッケージを最新に更新してしまいましょう。
画面左側の黒っぽいアイコンのターミナルを起動します。
そして下記のコマンドを入力します。しばらく時間がかかり、確認のため途中にyやニュース閉じるのにqの入力が必要となります。
# apt-get update
# apt-get upgrade
その他
動作の軽い、lightdmとxfceを使用したかったので、下記を行いました。
# apt-get install task-xfce-desktop
上記コマンドで、途中lightdmを選択し導入。
再起動し、ログイン画面でxfceを選択してログインします。
Kali Linux 2018.4 導入完了
Kali Linux 2018.4 を、VirtualBoxにインストールし日本語表示、日本語キーボードの利用、日本語変換が行えるようになりました。
バージョン2018.4で追加された機能、ツールは公式ブログの記事、Kali Linux 2018.4 Releaseで簡単に紹介されています。
Kaliの新バージョンをベースにCTFなどに参加してみてはいかがでしょうか。
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