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エンジニア文化の道筋を作る。VPoE鈴木利夫インタビュー
 

エンジニア文化の道筋を作る。VPoE鈴木利夫インタビュー

社内では「利夫さん」の愛称で親しまれている鈴木学部長兼VPoEに、エンジニアの育成に対する思いや知られざる利夫さんの素顔に迫ります・・!(2025年7月取材)

チーム一体で作り出す面白さを。これまでの経験を若いエンジニアへ。

ーーまずはVPoEご就任おめでとうございます!多岐にわたってご活躍されている利夫さんですが、業務内外で”面白い”と感じる瞬間はどんなときですか??

「この技術を使ったら将来どんなことが実現できるのか」を企画して実験を行っているときですかね。研究機関にいた頃は、当時研究されたいたことが近年でサービス化されているのを見ると感慨深いものがあります。あとは、チーム一丸となってプロジェクトをリリースしたときですね。アピリッツに入ってからは、限られた時間とリソースの中で、チームメンバーと切磋琢磨しながらサービスを完成させることには、やはり達成感があります。

ーーチームでプロジェクトを成功に導くために、チームをまとめるリーダーの役割も重要になってきていると思いますが、利夫さんはどのようにお考えでしょうか?

お客様の前に立ったり役割を持つと、これまでと違う責任感を感じる事も事実です。そこに立ち向かうためには、本人の頑張りに加えて、周りのバックアップの体制も必要だと自分は思います。プロジェクトを成功させるためには、この両方のバランスが大事だと思いますね。だから、プロジェクトのリーダー達が困ってると言っていたら、それに対して少なからず経験がある自分達みたいな人間が、しっかり状況を把握して、その解決方法を導き出してあげる。ただヒアリングするだけで終わらせない。そこを意識しています。

ーーそういう考えを持っている方がマネージャーにいるということはメンバーも心強いですね。「人を動かす」という観点で、プロジェクトマネージャー、部長、それぞれのポジションで考え方の違いはありますか?

難しい質問ですね。笑 部長もプロジェクトマネージャーも、チームメンバーが動きやすい環境を作る・問題になっているところを手当てする、という点では基本一緒だと思います。ただ、部長になると自分の部が良ければ終わりじゃなく、Webセグメント全体の影響範囲を考えて、そこも責任を負う必要があるんじゃないかなと思いますね。

ーーこれまで様々な経験をされてきた利夫さんから見て、人の成長の過程を感じる瞬間はどのようなときでしょうか。

主語が「私」から「チーム」や「組織」に発言が変わるときだと思います。周りを見ながら自主的に動こうと思う人が出てくると、それは成長に繋がっているんじゃないかなと。

「自分で、自分たちで掴みにいく」そんなエンジニア文化の道筋を作る。

ーー利夫さんが考えられているVPoEの役割について教えてください。

「こういう方向でやっていこうね」という標準化、エンジニアとしてのカルチャーを担うことが本来の役割だと認識しています。その中で、直接自分が手取り足取り教えるのではなく、年齢の近い人達同士で教え合うことができるように、その道筋を自分が作っていければいいなと思っています。

ーー今年から若手エンジニアの育成カリキュラムを大幅に変えたとお伺いしましたが、具体的にどのように変えられたのでしょうか。

今までは「教える」というカリキュラムだったのですが、「自分で答えを出して解決を見つけ出す」というカリキュラムに変更しました。答えを探すヒントを提示するところまでにして、自分で調べて自分で解決することで、仕組みや周辺の理解を知るきっかけにもなり、自走力がより得られるのではないかと考え変更に至りました。人に聞いて答えを求める前に、自分で少し深く考えてみるのも一考だなと思います。

ーー利夫さんは、今後どういう人が「デジタル人材」になると思いますか?

「ビジネスの成功が何なのか?」をイメージできて、アプリケーション+ハードウェア+マネージメント+業界知識+コミュニケーション能力+主体性を持っている人材やチーム編成だと考えています。これら全部の要素を1人の人間が持ち合わせるには、かなり広い範囲の知識や経験が必要になるので、時間と労力がかかると思います。チームで、という話であれば、これらの要素のうち何かに秀でていればいいということになります。最近はAIの精度が上がり、ドキュメントやプログラムの生成精度も上がってきているので、この領域のみの知識や経験値に特化していると、AIに置き換わる可能性が高いと思います。AIのミスを補えるぐらいの精度の能力を持つか、別の領域のスキルが必要になってくるのではないでしょうか。

ーー最後に、VPoEとしての抱負を教えてください

まずは業界全体としてAIを使っていく動きがあるので、特に経験数が若い人たちにとっては、AIを使って個人のパフォーマンスを高められる時代が来たなと感じています。その中で近い将来に来る社会の変化に台頭できる組織でありたいです。待っていても始まるわけじゃない、何事も自分で掴みに行く必要があると思っているので、AIを駆使した形で物事を進めていけるような部隊ができればいいなと思います。

ーー利夫さんありがとうございました!利夫さんの5年前のインタビュー記事他のメンバーの記事もぜひご覧ください!

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