この記事はアピリッツの技術ブログ「DoRuby」から移行した記事です。情報が古い可能性がありますのでご注意ください。
Googleデータポータルでヒートマップ・棒グラフを設定するTIPSです。エクセルなら簡単に作れるヒートマップやセル内の棒グラフですが、Googleデータポータルではどこで設定すればいいかわかりにくい。でも、一度知れば簡単なのでその方法をご紹介します
この記事でまとめられていること
こんにちは。株式会社アピリッツでアナリストをしているssekiです。
前回からGoogleデータポータルを使っているときの細かなつまづきポイントを紹介しています。
今回もそんな不満をかなえるTIPSのご紹介です。まずは前回のおさらいですが、こちらの表をご覧ください。
▲参照元別のセッション数およびCV数を比較する表(Googleデモデータを利用)
というわけで、早速ですが今回紹介するのはヒートマップと棒グラフの設定方法になります。
ヒートマップ・棒グラフとは
設定方法の共有の前に、ヒートマップ・棒グラフを知らない方がいるかもしれないので前提からお話しします。
簡単に言うと、両方とも「数値では一目でわかりにくい表を、可視化してわかりやすくするグラフ」の一種です。
ただ、可視化の手段に応じて名前が変わります。
まず、ヒートマップでは可視化のために色のグラデーションを使います。
例えば、色が濃いほど数値が高く、色が薄ければ数値が低いといったルールにすれば、どの行の数値が高いか一目瞭然です。
ただし、細かな色の違いはわかりにくいため、変化が激しいときに使うのが一般的です。
次に、棒グラフでは棒の長さで数値を表します。
端的に言えば、棒が長いほど数値が高く、棒が短いほど数値が低いというわけです。
ヒートマップに比べてより細かな差も区別しやすいのですが、一方で変化が激しすぎると小さな数値の棒が見えなくなります。
そのため、差が大きくなりすぎない数値や、比較的差が開きにくい「割合」などで使われることが多いです。
データポータルでのヒートマップ・棒グラフ設定方法
データポータルで直接データに関わらない、見た目を整える際は「スタイル」を用います。
設定場所はこちら。
▲データポータルレポート画面で表を選択した際の右側
青丸で囲った「スタイル」をクリックし、下にスクロールすると、赤丸で囲った「列」という項目があります。
列には番号が振られていますが、これは表に設定した指標を左から順に数えた時の番号と一致します。
今は列1にセッション、列2にセッション(全体の割合%)を設定しているので、次のように変更します。
▲各列にヒートマップと棒グラフを設定
列1をヒートマップ、列2を棒グラフに設定しました。
すると右側にペンキマークが出てきます。こちらからそれぞれの色を変更できます。
また、棒グラフの場合はチェックボックスで以下の表示を切り替えることができます。
- 番号を表示 ⇒棒グラフに加えて元の数値を表示できます。
- 目標を表示 ⇒目標値を設定すると線が引かれます。目標を達成しているかどうかを判断しやすくなります。
- 軸を表示 ⇒棒グラフの長さに応じた軸を表示します。 上記のうち、「番号を表示」にチェックを入れて色を整えたものがこちらになります。
▲参照元別にセッション数と構成比を視覚的に比較しやすくした表
だいぶ最初の表に近づいてきましたね。これでヒートマップと棒グラフを設定できるようになりました!
まとめ:この機能はどんな人におすすめか
この機能は無くても分析上困るものではありませんが、知っていると視覚的にわかりやすい表を作成できます。
レポートを他人に共有したり、素早く数値の意図を判断するためにはこうしたテクニックが必要になるかと思います。
細かな仕様を学び、ワンランク上のデータポータル使いを目指しましょう!