この記事はアピリッツの技術ブログ「DoRuby」から移行した記事です。情報が古い可能性がありますのでご注意ください。
こんにちは、oneafter999です。
今回はRuby on Railsにおける実行モード(environment)についてご説明します。
基礎中の基礎ですが、おさらいの意味も含めて簡単に記述してみます。
実行モードとは?
Railsでは、アプリケーションを動かす時には必ず実行モードを指定することになっています。
実行モードを切り替えることで、環境によって異なる設定(DBやサイトURLなど)を切り替えることができます。
実行モードの種類
デフォルトで用意されているのは以下の3つです。
・開発 developmetn 開発時に利用するモード
・テスト test テスト時に利用するモード
・運用 production 運用時に利用するモード
これ以外にも、自分で独自に実行モードを追加することができます(別途解説)。
設定ファイル
実行モードの設定ファイルは”config/environments”ディレクトリの中にあります。
実行モードごとにファイルを作成します。
“development”モードの設定ファイルは”config/environments/development.rb”といった感じです。
実行モードの指定
“script/console”やマイグレーションを実行するとき、実行モードを何も指定しないと”development”で実行されてしまいます。
ですので、これらを実行するときは必ず実行モードを指定します。
“$ RAILS_ENV=production ruby script/console”といった感じです。
独自の実行モードの作成
デフォルトで用意されている実行モードの他にも、自分で独自に実行モードを作ることができます。
<作成方法>
・”database.yml”に作りたい実行モード名で設定を加えます
・”development.rb”をコピーするなどして、作りたい実行モード名の設定ファイルを作成します
注意点
実行モードの設定は、2度読み込まれるようになっています。
ですので、重い処理やメール送信などの処理は記述しない方がいいでしょう。
Rails初期化時に読み込まれる設定ファイルの中に、”after_initialize”というものがあります。
こちらは1度しか実行されないので、2度実行されて困る処理はこちらを利用することができます。
以上です。
実行モードが2度読み込まれることなどは、今回調べてみて初めてしりました。
奥が深いですね。