この記事はアピリッツの技術ブログ「DoRuby」から移行した記事です。情報が古い可能性がありますのでご注意ください。
Googleデータポータルの認知が増え、だんだんとGoogleアナリティクスのレポート作成がデータポータルに移行してきています。しかし、慣れないうちはGoogleデータポータルの操作やレポート作成に手間取るのも事実。そこで今回は、Googleデータポータルで一瞬で作れる3種類のアナリティクスレポートについてご紹介いたします。
この記事でまとめられていること
こんにちは。株式会社アピリッツでアナリストをしているssekiです。
Googleデータポータルが完全に無償化されて半年ほどですが、徐々に使いやすくなってきていますね。
しかしながら、『Googleアナリティクスに慣れてるから・・・』、という理由でマイレポートやカスタムレポートを作り続けている人も多いのではないでしょうか。
その気持ちわかります。
ですが、どうやらGoogle的には『マイレポートやカスタムレポートよりもGoogleデータポータルを使ってほしい!!!』と思っているらしく、Googleアナリティクスデータを用いて3種類の実用的なレポートを一瞬で作れるようにしてくれました。
今回は、ユーザー・集客・行動それぞれに特化した実用的なGoogleデータポータルレポートを一瞬で作る方法についてご紹介いたします。
Googleアナリティクスのレポートを一瞬で作る方法
まず、Googleアナリティクスを開き、【マイレポート一覧】か【カスタムレポート】の一覧画面を開いてください。
ページ上部に見慣れないリンクがあるのがお分かりになりますでしょうか。
「ユーザー、集客、行動のレポートの外観が・・・」と書かれている部分です。
ここがリンクになっており、クリックするとそれぞれユーザー・集客・行動に特化したレポートがGoogleデータポータル上に作成されます。
基本的な作業はこれだけです。では、実際にどんなレポートが作成されるのか見てみましょう。
ユーザーレポート
※レポートのデータはGoogleが用意したデフォルトのものです。実際には、それまで見ていたアナリティクスデータが入るようになっています。
ユーザーレポートは以下の項目から構成されています。
- サイト全体のユーザー数、新規ユーザー数などの基本指標
- 新規・リピーターのユーザー割合
- 使用言語(新規・リピーター別)のグラフと表
- 利用国(新規・リピーター別)のグラフと表
- 利用都市(新規・リピーター別)のグラフと表
中には使わないデータもあるかと思いますが、これを基本構成として編集するには十分なクオリティになっていますね。
特に、新規・リピーターの区分けをデバイス別などに変更しても、そのままのフォーマットで使えそうな気がします。
集客レポート
集客レポートは以下の項目から構成されています。
- デフォルトチャネルグルーピングの内訳円グラフ
- 日別のユーザー数遷移グラフ
- 日別のCV率遷移グラフ
- 参照元/メディアをディメンションとした集客・行動・コンバージョンの基本指標の表
よく使う指標やデータの取り方が揃えられている印象です。
一部、右上のCV率グラフの縦軸が10000%とぶっ飛んでるような気がしますが、ここは要修正ですね(笑)。
その他に関しては、わざわざマイレポートやカスタムレポートで作るよりもお手軽なグラフ・表が搭載されていると思います!
行動レポート
※レポート画面が縦長だったのでスクショが2画面に分かれていますが、同じレポートの上下です。
行動レポートは以下の項目から構成されています。
- PV数・ユニークPV数・平均ページ閲覧時間のグラフ
- 離脱率と離脱数のグラフ
- ページURLとPV数の表
- ページタイトルとPV数の表
- ページグループとPV数の表
- サイト内検索での検索キーワードとPV数の表
- イベントカテゴリとPV数(イベント数?)の表
基本的なPV数関係のデータが搭載されているレポートになります。
ページグループやサイト内検索、イベントといった項目に関しては、利用していない場合は必要ない項目になりそうですね。
また、一番右下に記載されているのは、レポートの保存方法と編集方法についてのマニュアル的なものになります。
スクショでは省いてますが、他の2つのレポートにも書いてあるので参考にしてみてください。
注意点
ここまでのレポート画面を見てお気づきかと思いますが、現在は英語表記のレポートしかありません。
レポート中の文章がそこまで多くないものの、英語嫌いの方や日本語ラブな方にとっては看過できないことかもしれません。ご了承ください。
また、本機能は現時点でGoogleデータポータルのトップからは利用できないようです。
今回ご紹介した手順で利用してみてください。
まとめ:この機能はどんな人におすすめか
一瞬でレポートの基本構造が作成できるようになったことで、データポータルの敷居がかなり下がったのではないでしょうか。
まだまだカスタムレポートほど楽に作れるとは言えませんが、定点観測用にマイレポートを活用しておられる方はデータポータルへの移行を考えてみてよいかと思います。
また、こうした動きがGoogleアナリティクスにあると、ある日突然マイレポートが消える!?なんてこともあるかもしれません。
(新UIでレポート画面からレポート保存とマイレポート保存がなくなったため、ありえないとはいいきれませんよね・・・)
長いものに巻かれろ、ではありませんが、新しい機能を取り入れることは自身の成長やリスク管理にも役立つと思います。
ぜひともご活用を検討してみてください!