アピリッツが2019年から始めた人事制度「社内公募制度」は、アピリッツに所属する社員にむけて、アピリッツの各部署が人材募集の情報を開示し、社員が自らの意思でこれらに応募する制度です。これまで多くの社員が利用し、会社に所属したまま新しいキャリアを築いています。
先日、第5回社内公募の応募期間がはじまりました。社内公募についてより知っていただくために、過去に社内公募を利用した社員の方に匿名で話を聞きました。(2021年5月 取材)
ーー 「社内公募制度」に応募したきっかけを教えてください。
自分のやりたいこととぴったりマッチした求人を見つけたからです。もともと私はWeb開発のチームにいて、そこでの仕事も充実していましたが、ゲーム開発にも興味をもっていました。そしたら、ちょうど社内公募のオンラインゲームセグメントの募集で、私のスキルとも相性のいい職種を見つけたんです。この機会にチャレンジしてみるのもありかなと、と思いました。
ーー 社内公募制度に挑戦した理由は他にもありましたか?
当時私はエンジニア業務とPM業務を兼任していました。充実して働けていたと思いますが、次第にエンジニアとしてのスキルをもっと上げたいと考えるようになりました。なので、もし可能であるなら、今はPM業務から一旦はなれて、スキルを極めてみたいなと……。
ーー 応募にあたって迷いましたか?
実はふたつの理由で迷いました。まず、応募資格です。その募集は、私のスキルとは相性がよかったのですが、応募条件のひとつであった「社歴1年以上」を私は満たしていませんでした。
もうひとつは、給与の面です。当時私はPM業務も兼任していました。PMからエンジニアに変わると給与が大幅に変わるのでは……と考えたんです。でも「現状からXX万円ダウンくらいなら、自分が挑戦したいことを優先させよう」と覚悟を決めて応募しました。
これらの懸念点については、選考時に率直に相談しました。どちらも親身になって話を聞いてもらえました。応募資格については、きちんと条件を満たすよう言われましたし、厳格だったと思います。
ーー 採用基準や応募資格については厳格ですよね。
そうですね。でも「じゃあどうすればあなたが志望するキャリアデザインに近づくか?」を一緒に考えてもらえるので、そこはありがたかったです。相談してよかったなと思います。
ーー 相談しないと始まらないですもんね。応募から選考まで、いくつか関門があったかと思いますが、どのような気持ちで臨みましたか?
転職でも同じですが、求人は縁です。せっかく相性のよい募集をみつけましたし(しかも社内で)、もしかしたらこの先こんなチャンスはないかもしれない。わたしの人生がカラリと変わるかもしれないチャンスだし、悔いのないよう精一杯アピールしていこう! と思いました。
その点でいうと通常の転職活動の意気込みと同じですね。面接の雰囲気も転職時と似ていました。
ーー 社内公募にチャレンジした結果はどうだったのでしょう……?
結局、応募資格を満たしていなかったので、その時すぐにはかなわなかったのですが、応募資格を満たした段階で、再度面接を行っていただき、合格することができました。
ーー 合格できてよかったです。社内公募を利用して「よかったな」と思う点はどこでしょう?
転職活動と意気込みは同じですが、時間的な負担や心身への負担は少なかったです。これは大きなメリットでした。
たとえば転職活動をおこなうときは、何度か現地に赴く必要がありますし、交通費も時間もかかりますよね。でも社内公募は通常の業務の合間に面談と選考を受けられます。出向く先も、社内の会議室です。
あと、退職交渉をしなくてもいい点も自分には気がラクでした。前職を辞める時に、ちょっとつらい経験をしたので……。
負担のなさだけじゃなく、同じ社内での転職なのでそこまで気張らず臨めるのもよかったです。自分の熱意を素直に出せました。
ーー それを聞いて私も嬉しいです。社内公募で異動後、お仕事は充実していますか?
充実しています! 楽しいですよ! アピリッツに転職してから間違いなく人生が好転しています。前の業務でも今の業務でもスキルも徐々に身について、自信を持って人生を歩めている感じがします。