21新卒の串田 匠彌です。先日2021/4/10にAWS認定 Solutions Architect-Professional(以下、AWS-SAP)を受験し、合格することが出来ました。今回は資格勉強を通じて経験したことについて、書き起こしたいと思います。
僕がAWS-SAPを受験した理由
「AWSの受験勉強をするにつれて、クラウドが好きになったから」……と書くと余りにも大雑把なので、自分なりに深堀りしてみました。
・クラウド特有の「元からあるものは使う」という思想に共感したため
・好きな技術を題材として、自助努力の習慣をつけたかったため
前者後者共に語りたいことは多いのですが、今回は後者に関する話と勉強して得た知見を書いていきます。
自助努力の有意性
ではなぜ自助努力が必要なのでしょうか?
理由は多々あるかと思いますが、僕は「仕事というものを遊びに変えたかったから」です。日常会話において、聞かれたことに対して適切に返答するということは、然程難しくないし努力する必要はないかもしれません。しかし仕事(特に技術)の話となると、そうも言っていられないと僕は考えています。例えばお客様からの、
お客様「オンプレからクラウドに移行しようと考えているんだけど、そのついででPostgreSQLからMySQLにDBエンジンを変える予定なんだよね。これで何か注意点ってある?」
といった疑問に対して、自分の知識が不足している場合、
ぼく「あーそうですね!完全に理解しました!(分かってない」
という返答になるでしょうし、「わからないことだらけの仕事なんてつまらない」と思う機会も増えることでしょう。これは相手にとっては勿論のこと、自分にとっても大きな損失です。僕はこれを防ぐために、「好きな分野一つで良いから詳しくなれば仕事への理解も深まり、楽しくなるんじゃないか」と考え、AWSの勉強を始めました。
自分の勉強法
SAP本を読み込みました(多分10周くらいしたと思います)。途中で解く問題が足りなくなったのでUdemyもやってみましたが、基本的には書籍です。
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説
AWS 認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル模擬試験問題集(全5回分375問)
1周目 巻末の模擬試験以外を読む。問題の正誤よりも、何故この選択肢が正解なのかを理論づけて考える。
2~3周目 上記範囲をテストし、書籍で言及されているサービス事例に関しては理論立てて答えられるようにしておく。覚えられていない部分は付箋を貼る。
4~5周目 書籍で間違っている選択肢や参考程度に書かれているサービスを検索、概要やユースケースを把握し書籍に書き込む。巻末の模擬試験を解いてみる(60%)
ここでAWSの模擬試験を受験する(60%)
- 6~9周目 基本的には4~5周目と同じだが、書籍の内容は殆ど覚えたため書籍に書き込んだ内容を深堀りする。Udemyの模擬試験を解いてみる(50%~60%)
- 10周目 試験当日、付箋を貼ったページと書き込みを軽く見直す
最初はどんなサービスがあって、ユースケースは何かということを学習すれば十分と思っていたのですが、勉強していくうちに「あれ……?これ今受けたら受かるかも?」と感じ、途中から受験したいと思うようになりました。ちなみに自分がCLF、SAAを受験した時は、対策本に関して分からない部分が無くなったら1週間後に申し込むという明確な基準があったので、不合格が怖くて先延ばしするということはなかったです。
いざ試験が開始すると、自分でも驚くくらい冷静に挑めました。明確な理由は不明ですが、おそらく「出来る範囲のやれることは全てやったから、合格でも不合格でもそれは完全に正確な今の実力」という認識があり、「全ての知識を総動員させて、悔いなくやってから受かるかな?落ちるかな?とか考えよう」という意識で3時間取り組んでいたからだと思います。
勉強した後の変化
・先述のお客様との会話例では、
ぼく「DBエンジンを変えるとなるとAWSではSchema Conversion Toolというスキーマ変換ツールが用意されているので、それを通してからRDSに移行しましょう。もし処理性能に不安があるようでしたら、いっそAuroraに移行するのも手かもしれませんね」
といったことを考えられるようになった。
・「S3のライフサイクルの設定でコストカット、DDoSにはShield」といった、ベストプラクティスを学習することが出来た
・継続した学習と、難しい課題の達成が出来たという自信に繋がった
あとがき
僕の好きな言葉に、「勝負事を本当に楽しむためには強さが要る」というものがあります。全く以ってその通りだと思います。当たり前の話ではありますが、僕もAWSの知識に関して無敵ではありませんし、毎日わからないこととの格闘です。時々、「自分の努力の成果はIT知識全体の0.001%で、99.999%も知らないことがある。意味ないんじゃないか」と諦観したこともあります。
ただ、その「わからないこと」に直面したときに、深堀りし続けるかその場をやり過ごすかによって、数年後大きな差が出ると確信しています。現に2ヶ月前の自分と今の自分で大きく差をつけられましたからね。
「自分は万能でないと悟り、わからないことに苦悩し、それでも自助努力をし続ける」という心構えは、仕事を今より楽しくする一つの在り方ではないでしょうか。
次はAWS-SCS(セキュリティの専門知識)でも受験しようかな〜
—(備考)勉強時間—
※下位の資格である、AWS-SAAの知識がある前提での勉強時間です
平日:通勤の1h、家での自習1h
休日:カフェ(9割ドトール)で4~5h
期間:約2ヶ月(2/1~4/10)
追記:せっかくなので全部勉強します
AWS認定資格コンプリートを本格的に目指すことにしました。→ 新卒1年目エンジニアAWS認定フルコンプを目指す その1:Cloud Practitioner 、Solutions Architect – Associate 、Solutions Architect – Professional編