目次
はじめに:最初はリモートワークがつらかった
コロナ禍によって出勤勤務から在宅勤務(リモートワーク)を始めた人が増えているかと思います。
働く場所が変わったことで大なり小なり働き方に影響が出てきますよね。メリット・デメリット両方ありますが、環境の変化に適用できずにつらい思いをしている人もいらっしゃるのではないでしょうか。かく言う私もリモートワークを去年(2020年)の4月から始めて、ちょっと慣れてきた5日目くらいが一番つらかったです。今まで上手くできたことができなくなり、周りに誰もいないのでそれに気づいてくれる人もいませんでした。
工夫することでつらさを軽減
幸いにも私の場合は少しの工夫することで、つらかった気持ちがすぐに普段通りくらいになりました。今回は、どのような工夫をしたら浮上できたか、実体験を元に具体策を挙げていこうと思います。働き方は人それぞれですので、働く人の全員にこの記事が当てはまることはありませんが、参考程度に使えそうなものだけピックアップしていただくといいかと思います。
7つの具体策
- いま考えていることをメモや分報にそのまま書く
- 終わったタスクは目立つように赤丸⭕️をつける
- 照明の明るさを変える
- リマインダーでタスクを忘れる
- タイマーをかける
- 立って作業をしてみる
- ラジオ体操をする
ツールを活用する方法
いま考えていることをメモや分報にそのまま書く(おすすめ度:★★★☆☆)
私の場合、仕事をしていると考えることが多く、頭の中で交通渋滞を起こしがちです。作業がうまく進められないことの悩みだったり、急に思い出したタスクだったり、外で雨が降っているかどうか気になったり。そんなときに私がおすすめするのは、そういう日常の思考を断片的な言葉にして書き出すことです。同時に色んなことが気になってどれにも集中できないときに、書き出した内容を眺めて自分の思考を交通整理できます。
少し話が変わりますが、弊社では主なコミュニケーションツールとしてslackを使っており、個人の分報チャンネルを作って発信するのが流行っています(ざっと調べてみると100人分くらいチャンネルがありました)。分報とは今やっている作業や困っていることをひとりごとのようにつぶやいていくことです。自分の分報チャンネルに他の人も入ってもらうことで、Twitterのようにリアルタイムに自分の状態を共有できます。(参考: http://c16e.com/1511101558/)
分報が合う・合わない人はいると思うので、手元のメモアプリなど他の人から見えない方法でもいいかと思いますが、自分が思ったことを率直に書ける場所をもっておくことは精神衛生にも良さそうです。
終わったタスクは目立つように赤丸⭕️をつける(おすすめ度:★★★★☆)
1日の初めにその日のやることリストを書き出す人は多いかもしれません。ひとつ作業を終わらせるたびにリストを取り消し線で消したり、チェックボックスに印をつけたりすることで「この作業は終わった」ということがひと目見てわかるようになります。私の場合は、slackの分報に「済スタンプ」と一緒に投稿しています。スタンプでも赤丸でも何でも良いのですが、ここでのポイントは目立たせることです。
一人でずっと作業をしていると終わりがないような気持ちでしんどくなってきてしまいますが、ひとつやり遂げたことを自分自身にアピールすることで達成感を持つことができます。なかなか作業が終わらない時は今の作業をもっと細かく分割して書き出して、小さなゴールをたくさん用意します。細かいことでもひとつ終われば自分を褒めてあげるつもりで赤丸をつけてあげることで「よくやった。終わらない仕事はない」という気持ちになります。
照明の明るさを変える(おすすめ度:★★★☆☆)
会社の照明は作業をするのに一番良い明るさに設定されていますが、リモートワークの作業場となる部屋の照明はそうじゃないこともあるかと思います。自室の照明はリモコンで明るさを変えられるタイプで、業務時間中は一番明るい全灯にして休憩時間や業務後は一番暗い設定にしています。目に入る光の量を変えることで、仕事中の集中モードと休憩中のリラックスモードを自然と切り替えることができます。
ご自宅の照明環境は人それぞれかと思いますので明るさを変えられない場合もあると思います。が、明暗を調整できれば良さそうなので、卓上ライトのオン/オフを切り替えたり、カーテンの開け閉めをしたりすることで調整することもできそうです。
特に休憩中に暗くすることが大切だと感じています。一日中明るいと心が休まらず頭がずっと活動状態になってしまい、ついつい仕事の残りのタスクのことを考えてしまいます。休む時は仕事のことをいったん置いておくことで、気持ちをクールダウンすることができます。
リマインダーでタスクを忘れる(おすすめ度:★★★★☆)
リモートワーク中、他の人からのメッセージや顧客からのメールなどで新たなタスクが増えることもあるかと思います。新しいタスクの優先度によって今やっている作業を続行するか新しいタスクに取り掛かるか変わってきますが、どちらにしろ「今はやらないタスクを覚えておく」という状態が発生します。ただでさえ作業を進めるだけでも精一杯なので、すぐにそのタスクのことは忘れて作業に戻りましょう。とはいえずっと忘れっぱなしは困るので、いつ思い出すことにするかだけ決めてリマインダーを設定することで心置きなく忘れることができます。
リマインダー機能のあるツールはいくつかあると思いますが、私はここでもslackを活用しています。タスクの内容を分報に書き出して、リマインドするタイミングを「20分後・1時間後・3時間後・明日の朝9時」から手軽に選ぶことができます。カスタマイズから指定の日時も選べます。通知が来た後のスヌーズも、いつ再通知するか選ぶことができます。
「今は目の前のタスクに集中したいから3時間後に考えよう」とか「今日やろうと思っていたけど、今やっているタスクが思ったより重かったから明日に回そう」とか、適切なタイミングで思い出すことができるので安心して忘れることができます。頭の作業領域を「これやらなきゃ」「あれやらなきゃ」で埋めてしまわないことが狙いです。
タイマーをかける(おすすめ度:★★★★★)
スマホのタイマー機能やキッチンタイマーなどを使って15分ごとにアラームを鳴らします。効果は「我に帰る時間を強制的に作れる」です。(15分は目安なのでお好みで!)ひとりで黙々と作業していると「自分」と「今やっている作業」がすべてになってしまい、仕事の全体像が見えなくなりがちです。定期的に自分の現在地を確認することで、次にやることへの見通しを立てたり、なかなか進まないタスクを一旦切り上げたりすることができます。私の場合は、このタイミングで一息ついて水を一口飲んでいます。さらに時間の区切り(始業・昼休憩・終業)でもアラームをつけることで、オンとオフの切り替えの手助けになります。タイマーさえあればすぐに始められるところもおすすめポイントです。
体を動かす方法
立って作業をしてみる(おすすめ度:★★★☆☆)
立って働いているオフィスワーカーの人がいると聞いて実際にやってみました。昇降式の机があるとPCも一緒にあげることができていいのですが、そんなものは無いので机の上に台や椅子を置いて高い位置にPCを配置しました。気分をガラッと変えたいと思った時に突発的にやると良かったです。物理的に視線が変わることで強制的に気分が変わります。
私の場合はプラスアルファとして、好きなBGMを鳴らしながら踊りながら仕事をしています。テンションが上がるので単純作業などに向いています。ずっと動いているのも疲れるので30分程度が限界です。
ラジオ体操をする(おすすめ度:★★★★☆)
ラジオ体操は3分程度で終わるので、ちょっと体を動かしたいときに最適です。業務開始前に体を動かしておくと、頭もだんだん働き始めるような気がしています。
iPhoneをお持ちの方でさらにおすすめなのが「オートメーション」という機能で毎朝決まった時間に自動でラジオ体操を流れるようにすることです。時間になったら通知が届き、ワンタップだけでラジオ体操の曲が流れ始めるので「しょうがないやるか〜」と自然に動き始めることができます。
おわりに:大切な具体策をもうひとつ
いかがでしたでしょうか。長々と書いてまいりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。今回取り上げたリモートワーク以外でも、仕事上のモヤモヤは色んな工夫で乗り切れると嬉しいですね。
ただ、正直リモートワークがつらい要因は個人の工夫だけでは解決できないことも多いので厄介です。コミュニケーションがうまくいかないことのモヤモヤや自宅の環境が仕事場として整っていないこと、などなど。工夫しても上手くいかなければ「他の人に相談することが仕事だ」と視点を切り替えてみてもいいかもしれません。自分だけでなんとかしようとせずチームで乗り切ることも「仕事を遂行する」という目標において大切になってきます。また、仕事の進捗に関係なくても、つらい気持ちを誰かに打ち明けると何か道が開けるかもしれません。誰かに相談することも具体策のひとつです。
コロナ禍での2回目の緊急事態宣言で、一度は減ったリモートワークが復活して憂鬱な方もいらっしゃるかもしれません。休むときはしっかり休んでご自愛してくださいね。お互い支え合って工夫で生き抜いていきましょう!