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    対人ゲームにおける初心者について考える

    この記事はアピリッツの技術ブログ「DoRuby」から移行した記事です。情報が古い可能性がありますのでご注意ください。

    今回は、対人ゲームの最たる例である1vs1の格闘ゲームにおける初心者について考える。 なお、ここでは初心者とは「格闘ゲーム」というジャンルに初めて触れる人を指すことにする。

    ユーザーのレベル帯

     先に格闘ゲームにおける各プレイヤーのレベル帯について軽く説明すると以下のようになる。
    (※あくまで個人的な見解です)
    初心者:右も左も分からず、コンボどころかキャラの操作もおぼつかない状態。
    初級者:ある程度コンボはできるが、対戦ではあまり勝てない状態。
    中級者:立ち回りや自分が使っていないキャラの特徴も覚え、十分に対戦できる状態。
    上級者:状況に応じた最適な選択ができ、中級者に大抵勝てる状態。

    格闘ゲームにおける初心者の離脱問題

     「格闘ゲームは人が減った」と言われるようになって久しいが、その理由としてよく挙げられるのが「初心者が定着しない」である。原因としては「ハードルが高い」「難しい」「初心者狩り」「1vs1がつらい」など様々なことが言われている。
     「1vs1がつらい」は個人の好みの問題なのでどうしようもないが、「ハードルが高い」「難しい」「初心者狩り」については対策が進んでいる。

    ・「ハードルが高い」について
     格闘ゲームといえばゲームセンターでアーケードコントローラーでガチャガチャしてやってる、という認識が強いし、事実現在でもトッププレイヤーは大抵そうである。ゲームセンターは強い人がたくさんいるし、環境も良くなさそうで敬遠、という感じに新規ユーザーの足は遠のいている。
     しかし、昨今は家庭用ゲーム機で同じゲームがプレイでき、アーケードコントローラーではなく通常のパッドのコントローラーを使うこともできる。オンラインなので初心者同士の対戦相手にも困らないというのが実情である。

    ・「難しい」について
     初心者は先に説明した通り、キャラの操作すらままならない。そもそも技の種類やコマンドすら把握していないことも普通である。最近の格闘ゲームではこの対策として、ゲーム開始時に「経験済みか」の確認が入り、「いいえ」を選ぶとコマンドなどを覚えるモードを推奨され、クリアするまでオンライン対戦が封印されるといった仕組みも見受けられる。そして一通りの練習後、CPC対戦で慣れてから晴れてオンライン対戦、というのが正道となる。

    ・「初心者狩り」について
     自分より弱い相手を狙ってボコボコにして楽しむ悪質なユーザーや行為を「初心者狩り」と呼び、初心者がゲームを離れる要因として挙げられる。しかし、初心者視点では相手が「わざと初心者と対戦している」かは判断できないため、そのつもりがなくても「初狩りされた。つまらない」という気持ちを生んでしまうことがある。
     オンライン対戦ではその性質上、ゲーム開始時点では全ての人の評価が同じため、強者と初心者が対戦することが起こってしまう。対人ゲーム自体が初めてだと、そういうシステムであることすら知らないため、「自分と同レベルの相手と戦えると思ってた」なんて話を聞くこともある。

    既存ユーザーにとっての初心者

     初心者が入ってくることはそのコンテンツの維持や成長に必須のため、基本的に肯定的であるのだが、対戦相手にはなりたくないのが正直なところである。初心者狩りが好きな場合を除けば、自分と同格か格上と戦って勝つのが対人の楽しさの醍醐味なので、初心者と戦っても得られるものは無いからだ。
     (ただ、「教える」という機会は勉強と同じで自身の復習にも繋がるので、初心者は臆せず質問するのは歓迎されることも多い)

    まとめ

     初心者もそうでない人も、基本的には「自分と同格か格上に挑んで勝って、強くなりたい」というのが対人ゲームにおける共通の思いである。力量に覆しようのない差がある者同士が対戦してしまうと互いに不幸なだけであるので、例えばオンライン対戦の初めに自分の強さを自己申告した後にテスト対戦をして評価をするといったシステムで不幸を減らすことがユーザー数の維持に繋がるのではないだろうか。