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    ロジカルシンキング~ピラミッドストラクチャーを使ってみる~
     

    ロジカルシンキング~ピラミッドストラクチャーを使ってみる~

    はじめに

    業務システムやゲームアプリなど、何かしらのシステムを作るときは色々な話し合いをします。
    仕様の調整や工数の見積もりなどエンジニアが説明や交渉を行う機会は意外と多いです。
    また、設計段階での気付きから改善の提案を行う事もよくあると思います。

    久しぶりにクライアントとの仕様調整会議などに出席する機会があり、「うまく説明が理解してもらえないな」と思う事がありました。
    伝えたい事が伝わらない時は、だいたい伝える側に問題があるものだと思います。

    数年前に受講したロジカルシンキングの研修を思い出し、ピラミッドストラクチャーについて再勉強したのでご紹介します。

    ピラミッドストラクチャーとは?

    ピラミッドストラクチャーはコンサルタントの育成や報告・文章能力の向上を目的に元マッキンゼーのバーバラ・ミント氏によって体系化されました。
    論理的に提案や報告をする基本スキルとして世界中の企業や大学などに採用されています。

    結論が論理的に妥当である事を説明するには、それを証明する複数の根拠が必要になってきます。
    これを図にするとピラミッドの構造になるため「ピラミッドストラクチャー」と呼ばれています。
    結論や仮説の妥当性を証明したり、他人への説明や説得に活用することができます。

    うまく伝えられるようになりたいという目的があるので、今回は複数あるロジカルシンキング手法の中からこちらを再勉強することにしました。

    ピラミッドストラクチャーのメリット

    ピラミッドストラクチャーを活用するメリットとしては下記のようなものがあげられます。

    • 論理の妥当性が確認しやすい
      • 論理構成を図にすることにより、妥当性が確認しやすくなる
      • 論理が甘いと感じれば結論を見直し、再構築する事で精度が上がる
    • 主張に説得力がでる
      • その結論に至った理由を明確に説明できるようになる事で主張に説得力がでる
      • 頂点にある結論に常に立ち返る事ができるため、論点がずれたり、的外れな主張にならない
    • ロジカルな説明がしやすい
      • ピラミッドを頂点の結論から順に説明していく事でロジカルな説明をする事ができる
    • 会議がスムーズに進む、結論が出る

    クライアントとの会議で上手く伝えられなかった提案を実際に当てはめて考えてみると、私の話には根拠が少なく具体例が欠けていると分かりました。

    ピラミッドストラクチャーを使ってみる

    実際にピラミッドストラクチャーを作成してみたいと思います。
    エンジニアっぽく、今回は「クラウドで構築するか?」と言う題材にしてみます。

    ①結論を決める

    まずはピラミッドの頂点にあたる結論を決めます。
    曖昧な問いや結論になっていないか注意します。

    下記のように決定しました。
     問:クラウドで構築するか?
     結論:クラウドで構築する

    ②設定した結論を補強するための根拠を挙げる

    伝えたい相手が重視しそうな点を「根拠」として書き出していきます。
    これは3つくらいが適当なのだそうです。
    多すぎると話が長くなり、余計にわかりにくくなるからです。

    ③根拠を裏付けるデータや事実を3段目に追加する

    根拠に対して事実と付き合わせ妥当性を検証していきます。
    「たとえば〜」とはなせるような実例を2〜3つほど挙げていきます。

    ④全体的に整合性を確認する

    ロジカルシンキングの基礎である「Why So?(なぜ?)」「So What?(つまり?)」の関係が成立しているかを確認していきます。
    下に向かって「Why So?(なぜ?)」が成立しているか?
    上に向かって「So What?(つまり?)」が成立しているか?
    矛盾のない論理になっているかを確認します。

    ⑤実際に報告や説明をする

    設定した結論に対する根拠が明確になりました。
    このピラミッドに沿って説明する事で分かりやすく伝える事ができます。
    ただし、説明する相手によって最終的に色々な配慮は必要になってきます。

    • リテラシーレベルを把握し、レベルにあった話し方をする
    • 専門用語はわかりやすい言葉に置き換える
    • ピラミッドの上から説明するか下から説明するか効果的な方を選ぶ

    まとめ

    ピラミッドストラクチャーを作成するのは意外と難しかったです。
    つまり、相手にうまく伝えるということがそれだけ難しいことなんだなと実感しました。
    事前の練習が欠かせないと書かれている解説も多く、実際にそうだと思います。

    直近の案件で、実際にピラミッドを作って提案をしてみました。
    いつもよりスムーズな説明になり、その案は無事採用していただくこともできました。

    職種に関わらず、説明や説得・提案を行う機会は多々あると思います。
    上手く伝えられないと思ったら、ピラミッドストラクチャーで思考を整理する練習をしてみてください。

    (参考)
    https://studyhacker.net/pyramid-structure
    https://www.missiondrivenbrand.jp/entry/thinking_pyramidstructure
    https://jobrouting.jp/257/

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