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Webコンサルタントの田畑です。
先日、Tableau Desktop Specialist という資格を取得しました。
データ活用を推進する上で重要な資格ですので、その価値や合格ポイントをご紹介します。
Tableau Desktop Specialist とは
Tableauの基本的なスキルと知識を証明できる公式認定資格です。
Tableauは、BIツール(ビジネスインテリジェンスツール)の一種であり、データの可視化と分析に特化したソフトウェアです。
Tableauを使用すると、企業が持つ膨大なデータを直感的なグラフやチャート、ダッシュボードとして視覚的に表現できます。
データのパターン、トレンド、異常などを素早く発見し、ビジネス上の意思決定に役立てることが可能です。
Tableau Desktop Specialist では、単にTableauの操作方法を知っているだけでなく、データを正しく理解し、効果的に可視化する能力、そしてその結果を適切に解釈するためのデータ分析の基礎的な思考力が問われます。
なぜTableau Desktop Specialist が重要か
日頃からデータに基づいた意思決定を組織に浸透させるべく活動していますが、Tableau Desktop Specialist は単なる操作スキルの証明ではないと考えています。
ツールを使いこなす以前に、データを「どう見るか」「どう解釈するか」というデータ思考を身につけること。
まさにこのデータ思考の基礎を体系的に習得できるのが、Tableau Desktop Specialist です。
データを見る力
どのようなデータがどのように整理されているか、データの粒度や構造を正確に理解する力と、分析に必要なデータを見抜く力を養えます。
データを整理する力
複雑なデータを分析しやすい形に加工・変換する、データの「準備」段階の重要性を深く理解できます。
具体的にはデータソースの接続から、結合、ユニオン、ピボットといった前処理、そして計算フィールドでの加工を理解できます。
データ思考
なぜこのグラフを選ぶのか、なぜこのフィルターが必要なのか。
単なるツールの使い方ではなく、データから本質的なインサイトを引き出すために、どのような手順で、どのような思考を持って分析を進めるべきかという、データ分析の「型」が身につきます。
「問い」を立て、データで検証するプロセスに直結します。
Tableau Desktop Specialist の試験概要
対象者
公式試験ガイドによると、Tableau Desktop の基礎的な知識をもとにして、使用経験が3ヶ月以上あることが推奨されています。
ただ私の場合は2ヶ月ほどの使用経験で合格しましたので、あくまで目安と捉えてよいでしょう。
出題形式
- 択一・複数回答のみで実技問題なし
- 試験時間:60分
- 問題数:45問
- 合格点数は750/1000点で、スケールドスコアで採点される
受験方法
オンライン受験も可能ですが、試験前の環境チェックや試験中の監督体制が大変厳しいため、試験センターでの受験をおすすめします。
▼ ちなみに今回は、アピリッツからすぐのこちらの試験センターで受験しました。
渋谷テストセンター
受験費用
100ドル
対応言語
英語・日本語・中国語
合格までの学習ロードマップ
① 基礎学習から始める
模擬試験を解く
▼ まずは以下の模擬試験を解いて、満点を取れるまで何度も繰り返し解き、完璧にしました。
【Tableau Desktop Specialist】最短で合格するための模擬試験問題集【2024年最新版】
ただし問題を解くだけではなく、「なぜこの答えなのか?」「不正解の問題はどこが誤りなのか?」「この問題では何の理解を求められているのか」を調べ、実際にTableauを操作しながら血肉化することがポイントです。
▼ 他にも以下の問題を解きました。
- Desktop Specialist Free Practice Exam
- Tableau TDS-C01 Free Practice Exam & Test Training
- Tableau Desktop Specialist100題 問題集全問解答+全問解説付き


見つけた過去問や問題集は全て解く気概で、試験ギリギリまで粘りました。
Kindleでも問題集を見つけましたが、時間切れで解き切ることができませんでした。
② 試験ガイドの各項目をTableauで操作する
公式試験ガイドの「試験内容」に記載されている各項目を理解度チェックリストに見立てて、理解が曖昧な項目がないか一つずつ潰しました。
曖昧な項目はTableau Desktop を操作して理解します。
キャプチャを撮ってFigJamにまとめながら総なめにしましたが、そのまま試験前に見直すことでムラなく全体網羅できました。
Tableau Desktop Specialist に限らず、おすすめの学習方法です。


③ Udemyの動画を観て実際に操作する
上記2つ学習と並行して、食事の合間などにUdemyでの動画学習も行いました。
試験対策をしながら基礎スキルを身につける! ゼロからのTableau Desktop Specialist試験対策講座
ただ最初から最後まで全てしっかり観たわけではなく、流し見しつつ、理解の浅い操作や機能はじっくりTableau Desktop を操作する、というやり方をしました。
学習時間
試験1ヶ月前から学習開始しました。
平日は1-2時間、休日は1-6時間の間でまちまち。試験直前の土日は1日10時間ほど学習しました。
試験結果
986/1000点で合格しました。
試験を終了するとすぐに合否が分かるため、小躍りしたい気持ちを抑えて静かに退室しました。
残り14点、何が不正解だったのか気になります。
まとめ
Tableau Desktop Specialistは、Tableauスキルを証明する最初のステップです。
今後は、さらに専門的な知識が問われる “Tableau Certified Data Analyst” や、Data Saberプログラムを目指し、データ分析のプロフェッショナルとしての継続的な学習と成長を続けてまいります。
個人がTableau Desktop Specialist の資格を取得し、データ活用の力を高めることは、決して自分だけのメリットに留まりません。
その力が組織全体のデータリテラシー向上や、データに基づいた意思決定文化の醸成につながり、ひいてはデータ駆動型社会の実現に貢献できると信じています。
皆様のデータ活用・資格取得への挑戦を、心から応援しています。
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田畑有佳子(タバタ ユカコ)
デジタルマーケティング・オファリング学部、デジマケ支援を得意としたWebコンサルタントです。
どこに行っても姐さんと呼ばれます。
座右の銘は「たくさん食べてたくさん飲んでどこでも行くわよ~」