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AWSとAIで加速させるDX化。クエイル代表×アピリッツAIエバンジェリスト対談インタビュー
 

AWSとAIで加速させるDX化。クエイル代表×アピリッツAIエバンジェリスト対談インタビュー

2024年10月にアピリッツへジョインした株式会社クエイル代表の池田さんと、アピリッツでAIエバンジェリスト兼AI関連のサービスを取りまとめる浅田さんに、最新のクラウド技術の動向やAWSとAIを掛け合わせることによる効果についてお話をお伺いしてきました!(2025年12月取材)

ーー池田さん浅田さん、本日はよろしくお願いします!まず最初に池田さんから自己紹介をお願いできますでしょうか。

初めまして、株式会社クエイル代表の池田です。経歴としては、僕も技術者からスタートしています。クエイルは創業して今年でちょうど12年程になります。クエイルでは、クラウド導入やWebサービス・システム開発の企画~運用保守まで一貫して対応していて、2021年にAWSのパートナー企業になったということもあって、現在はAWSをメイン事業に据えて活動しています。アピリッツさんとは、事業やMVV等共感する部分が多く、お互いのシナジーを最大限に活かしてより成長できればと思い、2024年10月にグループジョインしました。

株式会社クエイル代表池田さん。実はカメラがご趣味とのことで、クエイルの社内にはチェキがあるらしい・・!

「re:Invent」現地レポート!AI時代にこそ求められるエンジニアの本質とは?

ーー「Japan AWS TOP Engineers」にも選出されていらっしゃる池田さんですが、先日ラスベガスで開催されたAWSのカンファレンス「re:Invent」にも参加されたんだとか。

そうですね、イベント自体が全部で4~5日あるんですが、だいたい10個以上の講演を聴講しました。ラスベガスって建物自体がとても大きいので、各講演間の会場の移動が大変でしたね。笑 現地ではバスも出ているぐらいでした。

ーーその中でも一番印象的だったセミナーやキーノートは何でしたか??

今回初めて参加したんですが、AmazonのCTOワーナー・ヴォゲルスさんの講演が印象的でした。これまでのITの変遷を振り返りながら、新しいケースが出てどんどん刷新していっても、根本的にやることは変わらないという導入から始まり、体系的に全体を見てコミュニケーションを取りながら動けるエンジニアが活躍していくというお話でした。AIに仕事を取られるかもというニュースも出ている現代で、ワーナーさんの講演はエンジニアを勇気づけるような内容だったと感じています。

ーー確かに、AIが進化したことでエンジニアとして大事にすべき根っこの部分がより分かりやすくなってきたと感じました。

今までって、AIを活用することに慎重なエンジニアも一定数いたと思いますが、今だとAIを活用していいパフォーマンスができる人の方が社会的にも評価されているので、うまく価値観の変遷ができているなと感じますね。(任せられる業務は)AI含め色々なシステムに任せて、エンジニア自身がより応用的なところに注力できるように、マインドセットを変えていくことが大事だと思います。

ーー浅田さんは「re:Invent」で何か注目されていたテーマはありましたか?

私は現地参加はしていませんが、やはりAIエージェント関連の話は注視しています。今回の「re:Invent」のキーノートを見ていると、AWSもどんどんそこに力を入れていくんだろうなと感じました。例えば、Amazon Bedrock AgentCoreというAIエージェントを作るためのサービスのアップデートがあってシステムにAIを組み込みやすくなっているなと感じましたし、AWSをより効率的に運用するためのDevOpsエージェントSecutrityエージェントのサービスが発表されていましたよね。色々なデータがAWS上にあるので、AIが自律的にデータを取得しにいくAIエージェントとは相性がいい環境になってきているなと思います。

re:Inventの様子(撮影:池田さん)。講演以外にも、re:playというアフターパーティーもあったそうです!楽しそう✨

AWS×AIで加速させるDX化。AWSを起点に広がる可能性。

ーーAWSとAIを組み合わせることで、どんな効果が得られるとお考えでしょうか?

AWSを使うことのメリットの一つは、大量のリソースを必要な時に必要なだけ利用できる「スケーリング性」だと思っています。AIにおいては、学習データの準備や大規模言語モデルに処理させるデータの準備がキーになり、そこに大量の処理リソースが一時的に必要になったりするので、リソースを動的に確保できるAWSとの相性は良いと思います。加えてAWSにはSageMakerBedrockをはじめとして、システムにAI機能を組み込めるビルディングブロックとして利用できるサービスや、安全性を担保するガードレール機能等、より効率的な開発を行うことが可能だと思います。

ーーAWSの最新AI技術をお客様のDX化にどう組み込むか、お二人の中で何かアイデアはありますか?

DXの定義は色々あるかと思いますが、個人的なDXの一つの理解として、“行動データを元に、ユーザ(社員、顧客)を理解するとともに、それを良い方向に変化させ、それがさらに行動データを生み出し、それを元に行動の良い方向へのさらなる変化を促すようなサイクルを構築する”ということだと思っています。そして、それを実現するのに今一番ホットなテーマは、やはりAIエージェントの活用であると思います。AIエージェントの話としてコストや処理の誤判断(ハルシネーション)といったことが挙げられることがありますが、「re:Invent」で発表されたAWS Amazon Nova Forgeといった特化モデルを作るためのフレームワークを利用することで、業務の特性にフィットした形でエージェントを作るということが実現できるのかなと思っています。

地方ではまだまだクラウド導入が発展途上ではあるんですよね。その中で、以前鹿児島にあるバス企業団様向けに、Webから路線バスの位置をリアルタイムで確認することができるバスロケーションシステムをAWS上に構築するというプロジェクトを担当させていただいたんです。そこからさらに発展させて、路線バスで農作物をスーパーに運ぶ「貨客混載」の実証実験に向けた電話での音声認識による自動受付システムも構築しました。そういったように、クラウドの力を使えば、色んな課題を解決してより豊かな社会ができていくことに繋がるんじゃないかなと思います。(ちなみ、こちらの一連のプロジェクトはAWSのサイト上で「AWS導入事例」として掲載されたそうです!

ーー最後に、お二人それぞれの今後の展望について教えてください。

地方にある我々クエイルが起点となって、お客様の課題解決からお手伝いさせていただいて、そこからより大きなビジネスに成長させていくことができればいいなと考えています。また、こうやってアピリッツさんとグループとして活動させていただいているので、グループとしての強みも生かして色々な可能性を探っていきたいですね。

AI学部の学部長として、一つは「サービスとしてAIを組み込む」、もう一つは「アプリケーション上だけでなく業務改善なども含めたAI活用のコンサルティング」を行っていきたいと考えています。AWSとAIを組み合わせることで実現可能なことがたくさんあるので、そこを有効に活用していくというのはすごい武器になるんじゃないかなと思います。

ーーお二人ともありがとうございました!アピリッツでは、アピリッツグループ一丸となって「セカイに愛されるインターネットサービスをつくり続ける」こともミッションに、AWSを活用した大規模開発をはじめとするデジタル技術を用いて、お客様のサービス、ひいては人々の生活をよりよいものへ変革するために今後も事業を拡大して参ります。

会社紹介

株式会社クエイル 
「クラウドで、まだ見ぬ可能性を叶える。」をミッションに掲げ、鹿児島を拠点に、Amazon Web Service(AWS)を活用したクラウドベースのWebサービス、システム開発・構築・デザインの企画・提案から運用・保守までを一気通貫でサポート。2024年10月にアピリッツグループにジョインし、さらなる事業拡大を目指す。

【余談】取材後、池田さん浅田さんでステッカー交換がスタート!お互いのステッカーを見ながら盛り上がるお茶目なお二人でした(´・ω・`)♪
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