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    技術でチームを支えられるデザイナーになりたい(3Dモーションデザイナー 杉山 拓海さん)
     

    技術でチームを支えられるデザイナーになりたい(3Dモーションデザイナー 杉山 拓海さん)

    デザイナーにも色々なキャリアがあるが、イラストレーターから3Dのデザイナーに転身するクリエイターは多い。そんな3Dデザイナーである杉山さんに、現在の働き方と、これからどんなデザイナーになっていきたいかを聞いた。

    ■ 簡単に自己紹介をお願いします。

    杉山拓海といいます。24歳になります。
    職種は3Dのモーションデザイナーです。ゲーム内のキャラの動きを考えたり作ったりしています。

    ■ キャリアの最初から3Dのモーションデザイナーだったんですか?

    初めは2Dのデザイナーだったんです。2つ目に携わったプロジェクトが3Dのプロジェクトで、そこで初めてモデリングとモーションを学びました。モーションって本当に面白いし奥が深いな、と日々感じています。

    ■ 杉山さんって、成長したい意欲がとても強いように感じています。そのモチベーションはどこから来るんですか?

    確かに成長したい意欲は高いんですが、その気持ちは焦りから来ているかもしれません。

    周囲の人で、自分よりすごい人がたくさんいて、その人達と自分を比べてしまうんですよね。隣の席のデザイナーとか、SNSやイベント等でつながってる知り合いなどと比べてしまうんです。
    周りの人は実力もあって、なおかつ、努力しているのを感じるので、自分も「やらなきゃな」というふうに焦りが出てきて、自主学習をするようになっています。

    例えば、自分のモーションのクオリティを管理してくれる人がいるんですが、その人の作るモーションって、見ていて気持ちがいいんですよね。重心の移動だったりとか、腕の動きとか、タイミングだったりとか。バランスがとれた気持ちのいい動きを作るんですよ。

    自分もそういうのを作ってみたいな、という気持ちになるという感じですね。

    ■ そのために、仕事をする中で意識していることってありますか?

    今はクオリティと時間短縮の両立を常に考えています。
    時間をかけすぎても駄目ですし、速く作ってもクオリティが足りていなければ駄目なので、クオリティとかける時間のバランスは常に意識するようにしています。

    そのために、職場の人に教えてもらう時もありますし、自分で工夫して改善していくようにするときもありますね。
    周囲の人がわかっているのに質問しないのは、結果として時間の無駄だと思うんですよね。
    なので、教えてもらえる範囲であれば、教えてもらうようにしています。

    ■ 仕事の内容、どんどん変わっていますよね?

    そうですね。今いる会社にいながら、短期間でやることがどんどん変わっていますね。

    最初は、今運営している自社IPのローポリ案件のモーション制作。
    次は、キャラクターモーションの絵コンテ作成。攻撃パターンや回避パターンの絵コンテを書く作業をしました。
    さらに、量産前に仕様を確定させるために、実験用のモーションデータの作成。
    そして現在は、モーションキャプチャーで作られたデータを整える作業に携わっています。
    それぞれ、1~3ヶ月ほどで変わっています。

    ■ すごい変わり方ですね。
     ちなみに、実験用のモーション作成って何をしたんですか?

    新規プロジェクトって、アセットの量産に入る前に仕様を決めていくんですね。
    そのために、仮のモーションを作成して、組み込んだときにちゃんと動作するかどうかを検証していました。

    例えば、Unityのどんな機能を使うかによって、デザイナー・エンジニアのそれぞれの作業量が違ったり、動作の負荷が違ったりするので、そういったものを検証するんですね。

    その時にUnityの機能についても、色々触らせてもらって、ものすごく勉強になりました。エンジニアさんとも、ディスカッションしたりしながら進めていたので、僕としてはすごくいい経験になりました。

    ■ 仕事をしていて悩むことや不安なことはありますか?

    自分の実力で今の仕事をこなしていけるかという不安は常にありますね。
    業務内容が次々と変わる状態が続いているので、今の業務内容が終わっても、次の業務がきちんとこなせるかというのは不安なんです。

    今やっている作業も、初めて使うソフトがあったりして、最初のうちは、設定されたスケジュールに対して、2日遅れくらいで進んでいて、胃が痛い…なんてこともありました。
    なんとか頑張って、最近、遅れを取り戻せたので良かったんですけど…こういう状況なので、常に不安はありますね。

    ただ、後々考えると、それもいい経験だったな、って思うんですけどね。おかげで新しいスキルも身に付いていくわけですし。でも、その瞬間は不安でいっぱいです(笑)

    ■ そういう不安ってどうやって対処してるんですか?

    とにかく知識を詰め込むと安心するというのがあって、そういうときは色々な情報をとにかく調べまくります(笑)
    人間、知らないことがあると不安になるものかと思っているんです。知っているのと、知らないのでは、気持ちが大きく違うんですよね。
    なので、とにかく色々調べて、頭に詰め込むようにしています(笑)

    ■ そうやって知識やスキルを付けているんですね

    自分のスキルの多様性を高めてくれる状態ではあると思います。常に不安はありますが、こういう環境はとても有難いと思っています。

    ずっと同じ作業をしていると、新しいことをやろうと思ったときに、なかなかスムーズにできなかったりすると思うんです。
    そうならないように、色々なことができる引き出しを持っておきたい。
    そのためにも、たくさんのことに挑戦させてもらえて、学ばせてもらえるこの環境は、とても有難いと思っているんです。

    色々な技術に触れられて、色々試したりしながら、仕事ができるというのは、僕自身にもあっていると思います。

    ■ 杉山さん、わりとストイックな性格だもんね(笑)

    僕は独学で色々やってきた人間なので、「自分でやらないと」というのが染み付いてるかもしれないですね(笑)

    ■ そんな杉山さんは、今後デザイナーになっていきたいと考えていますか?

    長期的には、テクニカルアーティスト的な動きができるようになっていきたいと思っています。技術的に周りをサポートできるような人ですね。

    自分の性格上、人を管理するという役割は、あまり向いていないように思うのですが、技術面でどんどん知識をつけていきたいという思いは常に持っているので、そういう特性を活かせる方面に進んでいきたいと思っています。

    ■ いいですね!とっても合っていると思います。
    多くのチャレンジをして、経験してきたものを使って、技術的にチームを支えていけるようになれると非常によいですね。一緒に頑張って行きましょう!
    今日はお話聞けてとても良かったです。ありがとうございました。