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AWS主催の次世代エンジニア向けのイベント”ANGEL Dojo Season2″に、アピリッツの若手エンジニア5名が参加中です。期間は2020年6月12日〜2020年9月11日で、この3ヶ月のあいだ、彼らは業務と並行しながら、疑似プロジェクトの立ち上げと開発を通してAMAZONの文化と考え方を体験します。
→ “ANGEL Dojo Season2″の概要と、参加に向けての西脇執行役員の思いはこちらをご覧ください
参加しているエンジニアはみな若手で、今年新卒入社したばかりのメンバーもいます。部をまたいだ社外プロジェクトであるANGEL Dojo Season2に飛び込んだ経緯や、プロジェクトの様子を教えてもらいました。アツいです。
アピリッツのANGELsはこの5人!
メンバーの経歴や、ふだん取り組んでいる業務は異なります。でも「それぞれがこだわりを持ち、手を抜かない」「やる気がある」「問題視する内容が似ている」「話がおもしろい」など、共通点は多いそうです。
写真 左手前から
データビジネス部(DB部) Strategy Partnerグループ・渡邊 泰平
2018年入社
「とても仕切るのがうまくチーム全体をまとめたり、
伝達など丁寧にしてくださる方 by 大久保さん」
データイノベーション部(DI部)・小林 史弥
2020年入社
「心のうちで常に高みを目指している印象 by 大久保さん」
「大久保さんと小林くんは新卒なのにやる気があってやるなあ by 柴田さん」
データイノベーション部(DI部)・柴田 裕也
2018年入社
「柴田くんと渡邊くんは同期。なので今回メンバーにいると聞いて安心した by 吉岡さん」
「柴田くんはいつも忙しそう by 渡邊さん」
メディアサービス部(MS部)・大久保 美涼
2020年入社
「小林くんも大久保さんも先輩相手でも積極的に発信してくれてて頼もしい by 吉岡さん」
「勉強してないと言いつつ100点とる人 by 小林さん」
データイノベーション部(DI部) AI-labo所属・吉岡 孝太
2018年入社
「たまにランチも一緒に行きます by 渡邊さん」
「他の意見を否定せず広げようとする前向きな印象 by 大久保さん」
「AWSについてより深く勉強したい」「この機会を逃したくない」
――みなさん 「ANGEL Dojo Season2」の社内募集にはすぐ手を挙げたのでしょうか?
DI部 柴田:私はすぐに決めました。この企画は3年目までの人が対象で、私はちょうど入社3年目です。だから「この機会を逃したら次はない」と思いましたし、AWSを業務で使う上で、もっと勉強しなければと考えていたところだったので。
DI部 吉岡:自分はGMの浅田さんから「やってみない?」と推薦されたのがきっかけです。実は最初はすごく迷いました。ちゃんと専念できるか不安でしたし、AWSを自分で触る機会がすくなかったので、この状態で参加して良いのかなと……。でも、柴田さんと同じく「この先こんなチャンスはないかも」と思いましたし、AWSの苦手な部分を克服したかったんです。それで、思い切って飛び込むことにしました。
DB部 渡邊:私は部長の長谷さんから声がかかって「参加します」と伝えました。エンジニアとしてAWSの知識を増やさねばという危機感がありましたし、あとはこのタイミングで社内で5人しか経験できないって、すごく貴重なチャンスだなと。
DI部 小林:コロナ対策でリモートワークが始まった頃に、部長の児山さん( →インタビューはこちら)との会話でANGEL Dojo Season2を知りました。そこで「参加したい!」と志願しました。新卒で参加するので、チームの足を引っ張ってしまうかもと心配でしたが、AWSの知識はこれから必須事項になると思いましたし、入社直後に学べる良い機会だなと……
MS部 大久保:私も最初は少し迷っていたのですが、GMの剣持さんとお話して参加を決めました。AWSは入社後絶対に勉強しようと決めていましたし、実践で知識を身につけられるのが魅力で。
DB部 渡邊:そう、小林くんと大久保さんは新卒です。やる気があってすごいなあと思いました。あと、新卒で入社して即こんな経験ができるのは正直うらやましい。自分が新卒だった頃を考えると、これってものすごくいい勉強だなと思うんです。
業務のあいまにトレーニングとワークDay
――ANGEL Dojoは、金曜日が終日ワークDayで、他の日に講義やトレーニングもありますね。業務との両立は大変でしょうか?
DI部 柴田:ANGEL Dojo以外の時間は業務に集中しよう、とみんなでスケジュールを決めて動いています。
DI部 吉岡:意識せずできていると思います。Slackでの連絡はなるべくハードルを低くしようと話し合って決めたので、できるだけ遠慮せず流すことにしています。
DI部 小林:頭の切り替えはいけるんですが、講義は通常業務のあと夜に参加するんです。気を張って臨んでます。
DB部 渡邊:私もANGEL Dojoと業務の棲み分けは大丈夫です。むしろ通常業務のあいまに気分転換でANGEL Dojoのことを考えたりしています。
MS部 大久保:私もスイッチを替えつつ取り組んでいます。でも家でくつろいでいるときにふと考えたり……。
「今までと思考の領域がちがう」
――ANGEL Dojoは新鮮な体験かと思いますが、いかがでしょう?
DI部 吉岡:若手が考えたものを、若手だけで作るのは通常ならあまりないことです。たとえばツール選定ひとつとっても、流れがぜんぜん違う。ベテランのメンバーがいればツールの選択肢も狭まるんですけど、若手だけだと「アレがいいかな、コレかなあ」って模索するところからはじまるんです。楽しいです。
DI部 小林:思考の領域がちがうなと感じます。僕の場合、通常業務ではおもに処理をコードでどう実現するかを考えます。でもANGEL Dojoでは課題をサービスでどう解決するかを考えています。ANGEL Dojoは今ちょうど0→1を作るフェーズなので、余計違いがあるなと思います。
DI部 柴田:そうなんですよね、自分たちで考えたプロジェクトというのが新鮮です。自分の場合、設計に携わるのが初めてなので、苦労してます。
MS部 大久保:企画から開発まで、通して取り組めるので良い機会です。来年以降もあるなら是非同期にもオススメしたいです。
DB部 渡邊:自分たちでやりたいように要件を決めてます。こんなに自由に何かを作るという経験が今まであまりないので、そのぶん大変です。
「ゼロから何かを作る産みの苦しみ」「お客さまの視点で考える」
――ANGEL Dojoの壁は何でしょう?アイデア出しに苦労したとお聞きしましたが……
ANGELs全員:アイデア出し!苦労しています!(大声) そして今でも課題は山積みです。
DB部 渡邊:まず全員「アイデア出しは苦手です」と申告してたんですよ、そして実際めちゃ苦労してます。これは現在進行系の課題ですね。個人的にはまだ全く納得できていません。
DI部 柴田:アイデアの深堀りが難しいです。初めての経験が多いので、壁と言ったらすべてが壁です。
MS部 大久保:納得行くまで理解するのも大変ですし、お客さま像を考えて、それが本当に必要なサービスなのか? という視点の大切さを学んでいます。
DI部 小林:アイデアを出しても、いざユーザーを仮定してサービスを掘り下げると「これはアイデアを満足する内容なのか?」となることがしばしばです。考えれば考えるほど手段と目的が離れてしまう、ゼロから何かを産むのはこんなに難しいのか……と思わされました。
DI部 吉岡:「お客様が何を求めているか」と「自分たちが何をやりたいか」との間に無限に妥協点があって、どこに収束させていくかを決めていくときに本当にこれでいいのかと常に不安になってしまいます。
――AWSのみなさんやアピリッツのメンターのサポートで、ブレイクスルーはできそうですか?
DI部 小林:メンターの方々の的確なアドバイスで、殻を破るまでは行かないまでも、ヒビくらいは入ったはず。
DB部 渡邊:最初はホント苦し紛れでした。最近はみんなが納得できるアイデアを形にできつつあるように思います。まだブレイクスルーできているのかわかりませんが、ブレイクスルーのきっかけはAWSのベテランの方々のアドバイスだと思います。
DI部 吉岡:アドバイスが的確すぎて、そこからさらに大きく直したり……アイデアをまとめるときはもうヘトヘトです。とりあえず作ってみる、余裕があったら拡張してみる、と段階を着実に踏んで1歩1歩進めていければ良いなと思います。
MS部 大久保:頂いたフィードバックをもとに、一歩ずつ進めています。
DI部 吉岡:アピリッツ側からメンターとして西脇さん(注:アピリッツのWebシステム開発のトップ。→インタビューはこちら)と浅田さん(注:アピリッツのAIエンジニア。→インタビューはこちら)が参加しています。浅田さんは知識や技術の話で手助けをしてくれています。西脇さんは僕らの自主性をものすごく大切にしてくれます。こちらがいよいよ本当に困って、相談や質問をするまでは、じっとガマンして見守ってくれているなあと感じます。
――参加までの経緯は、みなさんバラバラなように見えて、「今しかないチャンスだから」「AWSを学びたいから」という点でつながっています。そして、ANGEL Dojoは「AWSの知識の習得」にとどまらない、幅広い経験につながる、豊かな機会なのだなと感じました。これから開発と発表が待っています。9月の最終発表のあと、またチームの皆さんに話を聞きたいです。応援しています!