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googleウェブサイトオプティマイザーを使ってみよう

この記事はアピリッツの技術ブログ「DoRuby」から移行した記事です。情報が古い可能性がありますのでご注意ください。

2009年に公開されてから、画期的なツールと言われながらも、いまだ普及しているとは言えないGoogleの「ウェブサイトオプティマイザー」。
今回は、そのツールの解説をします。
はじめまして。アクセス解析チームのアソウです。
以後よろしくお願いいたします。

近年webサイト最適化の手段として、アクセス解析は欠かせないものとなってきました。
Google Analyticsの台頭でツール導入の敷居は非常に低くなり、いまや個人から大企業まで、多くのwebサイトが、数値を確認しています。

しかし、アクセス解析はあくまでもサイトの現状の確認を行なうものです。
その解析結果をもとに、サイトの改善施策を行なわなければ、本当の意味での効果は表れません。

今回はリニューアルほど大掛かりではないけれど、サイト改善の具体的な方法を解説したいと思います。皆様のお役にたてば幸いです。

■ウェブサイトオプティマイザーを使ってみよう

http://www.google.com/websiteoptimizer/さて、今日は「ウェブサイトオプティマイザー」について解説します。

この「ウェブサイト オプティマイザー」、googleが無料提供している、いわゆるA/Bテストをするためのサービスです。
一個のコンテンツに対し複数のデザイン案を用意しておき、どの案がより効果的かをテストすることができます。

■「A/Bテスト」と「多変量テスト」

テスト方法はふたつ用意されています。
複数のHTMLを用意し、ランダムに表示させる「A/Bテスト」と、一個のHTMLを部分的に変化させる「多変量テスト」です。

今回はより簡単に導入できる「A/Bテスト」の使い方を説明したいと思います。

■1.テストするページを用意する

まず下準備としてテストするページのオリジナルHTMLとテスト用の別バージョンHTMLファイルをそれぞれ用意します。
「A/Bテスト」では、まったく新しくHTMLを用意する必要があるので、テストパターン分のファイルを作成し、webサーバ上にアップしておきましょう。

■2.URLの登録

テストページの準備が整ったら、各ページのURLを登録します。

1.テスト名は任意に分かりやすい名前を入力します。

2.テストするオリジナルページのURLを入力します。

次にオリジナルと比較テストするためのパターンページのURLを入力します。
パターンページは任意に増やすことが可能なため、3パターン4パターンといった複数パターンでのテストも可能です。

3.最後に、コンバージョン用のURLを入力します。
通常コンバージョンページは上記オリジナルページ、テストページから遷移するゴールページのURLとします。

これらURLが実際にインターネット上に公開されているかは、URLを入力すると自動的にチェックしてくれます。問題がないようであれば「続行」をクリックして、進みます。

■3.JavaScript埋め込み

ここからは、実際にHTMLを編集してサーバ上にアップロードする作業です。

今回は自分でトラッキングコードを埋め込んでいきます。

オリジナルページのHTMLファイルには直後に「制御スクリプト」と、直前にそれぞれ「トラッキングスクリプト」を埋め込みます。

パターンページ、コンバージョンページにも、直前にそれぞれのスクリプトを埋め込みます。
パターンを増やせば増やすほど、埋め込むトラッキングスクリプトも増えます。

すべてのスクリプトをファイルに埋め込み、webサーバーにファイルをアップロードした後、検証してエラーがなければ準備は完了です。

■4.テスト開始

確認画面で、オリジナル、パターン1、コンバージョンページの一覧が表示されるので、プレビューなどでパターン表示などに間違いないことを確認したら、「テストを開始」。
これで準備はすべて完了です。

あとは数時間後にレポートが上がってくるのを待つだけです。

■5.レポートを見る

レポートでは「予測コンバージョン率」やオリジナルの掲載成果を上回る可能性など、各指標が見られます。
また、CSV形式などのダウンロードも可能となっています。

■最後に

このウェブサイトオプティマイザーを使いこなし、テストから効果的なレイアウトや文言を導き出して、一気にコンバージョンアップ。なんてことも夢ではないかもしれません。

webサイトに変更を加えるということは、作業工数がかかり、しかも逆効果になる可能性もあるなど、何かとリスクが付きまといます。
オプティマイザーは、そのリスク回避を“テスト”というカタチで可視化し、より有効な施策を見つけ出す手助けとなります。

「リニューアルしたいけど、やっぱり不安…」そんな方にオススメのツールです。

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