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アピリッツに、また一人強力な「参謀」が加わりました。大手システム開発企業や品質管理に強みを持つ企業で、大規模金融システムや官公庁プロジェクトを渡り歩いてきた、品質コンサルを専門とする山口 英明(やまぐち ひであき)さん。
「アピリッツは可能性の塊」と断言する山口さんに、トラブルを収束させる極意や、組織を「プロ集団」へと変えるための熱いビジョンを伺いました。
培ってきた武器は「引き出しの多さ」と「事実を掴む質問力」
ーー 山口さんがこれまでのキャリアで培ってきた「武器(Can)」は何でしょうか?
最大の武器は、「経験(引き出し)の多さ」ですね。これまで数えきれないほどの炎上案件に対応してきましたが、一度も逃げずに最後まで乗り切ってきました。正直なところ、パーフェクトゲームで終わった案件よりも、大きなトラブルや失敗を経験した案件の方が、今の自分を作る血肉になっています。トラブルが発生した際、「あの時はこうだった」「この時はこうすれば良い」と瞬時に知見を引き出せるのは、苦労した経験があるからです。
ーー フロントのPMとして、その知見をどう活かされているのですか?
コミュニケーションの局面で、相手の真意を引き出すための「質問のポケット」として活用しています 。 誰もが言語化を得意としているわけではありません。だからこそ「お客様は本当はこう考えていないか?」と問いかけたり、「他のお客様ではこうでしたが、どうですか?」と物差しを提示したりして、『潜在的なニーズ』を掘り起こすようにしています。
ーー 数々の緊急を要するプロジェクトを収束させてきた『極意』を教えてください。
とにかく『主観を排し、事実(ファクト)に基づいた実態を可視化する事』です。 自分の役割上、案件に途中から参画する事が多くあり、最初は距離を取った対応になるケースもありますが、まずは自然にオープンなマインドで溶け込んで、徹底的に「事実」を調べ上げる事が重要です。
「誰かがこう言った」という主観的な情報だけでは、本来選択すべき対策の道を誤ります。『話を聞くだけでなく、物を見る』。例えばバグの数値や資料など、目に見える定量的なファクトを積み上げ、実態を可視化して初めて、正しい対策が打てる様になります。
ーー アピリッツの現状をどう見ていますか?
アピリッツは、先ほど述べた「可視化」や「数値を出す体制」に関して、さらに強化できる部分があると感じています。人間は訓練していかないと成長しません。かつての私は大失敗をした経験があり、当時の上司に徹底的に鍛え直された経験があります(笑)。一方でその経験のおかげで要点を掴む力が養われました。今となっては、こういった経験を積めた事に感謝していますよ。
アピリッツで働かれているメンバーはもちろん優秀な方が多いですが、次はより、組織全体として強化する動きを加速させていくべきだと考えています 。まずは社内で、多くの失敗を経験する事。そのためにはまずは「打席に立つ事」を自分で決めて、アクションする必要があります。(難しい事でなくても)例えば、上司に正しく言語化して伝える、といった基礎的な事からスタートすれば良いんです。身近にすぐできる事からボトムアップを図り、会社としての爆発的な成長に繋げたいと考えています。


これからのwill、アピリッツをプロ集団へ
ーー これからのアピリッツで、どのような組織を作っていきたいですか?
一言で言えば「体質の強化」、組織を「筋肉質」にしていきたいですね。 (スキルやノウハウにおいて)無駄なぜい肉を削ぎ落とし、バランスの良い細マッチョな組織を目指します。仕組み作りを通じてトラブルを減らせば、残業は減り、ライフワークバランスも向上し、結果として年収アップにも繋がりますしね。
ーー 山口さんの思う「プロ」の定義とは?
「予算とコストの制約の中で、最短距離で結果を出す人」です。 ただ言われたままに動くのではなく、「結果を出すためには、こういう事が必要です」と自ら提言できなければなりません。そのためには相手を納得させる知識と、信頼されるトークスキルを鍛え続ける必要があります。
まずは(山口さんが部長を務める)クオリティマネジメント学部として、先陣を切ってリードする『プロテインたっぷりなチーム』を作りたいです(笑)。知識とスキルの筋肉を付け、世間から「あいつらはプロ集団だ」と思われる存在にアップデートしていきます。
ーー 品質管理に注力する事で、提供価値はどう変わるのでしょうか?
品質(Quality)が向上すれば、開発精度が上がり、結果としてコスト(Cost)も下がります。プロダクトの精度向上はお客様の幸せに直結します。
予算以上の価値をお客様に提供する事、トラブルによる見えないコストを減らす事で、「お互い楽だよね」と言い合える関係性を築きたい。QCDの中でも、Qの改善は最も着手しやすく、大きなメリットを生むサイクルを作れると信じています。
ーー まさに三方良しの関係ですね。ありがとうございました!


【アピスピ編集者追記】
▼パワーの源は「永遠の好奇心」
ーー 60代を迎えられても挑戦を続ける源は何でしょうか?
間違いなく『好奇心』ですね! 気になる技術があれば触ってみる。どんな車なんだろうと思えばイタリア車を買い、マニュアル仕様のドライブを楽しむ。以前、好奇心からシャンパンタワー職人に作り方を教わり、実際に知人のよく通っているお店でやってみたところ、「売上が3倍になったよ!ありがとう!」と言われた経験もあります(笑)。
「どうせ上手くいかない」と諦めるのはもったいない。人って簡単に変われます 。若いうちは特に、色んなものに手を出して失敗しまくってほしい。アピリッツを、『挑戦して失敗や成功を経験して、そして前を向く、そんな好奇心を持って挑戦し続けられる会社』にしていきます。
ーーカメラに車にバンドなど。多趣味の山口さんは、仕事に加えてご自身のライフを楽しまれている事が、取材中も伝わってきました。
これは、これまで『多くの打席に立つ』、そして『何があっても、何度も打席に立ち続けた』経験からこその深みかと、、
アピカフェのコーヒーを飲みながら記事にしているアピスピ編集者でした。


▼イベント告知
山口さん監修/WBCカレッジ開催のお知らせ
※詳細は追ってご案内いたします
✔「ヒデアキと吠える夜~人生というプロジェクトマネジメント~」
3月10日(火)開催。山口さんが「聞き出すポケット」を全開にしてお待ちしています。
✓ WBCカレッジ「初めてのプロジェクトマネジメント」
3月19日(木)開催。PMBOKの基準をベースに、「そもそもPMとは何か?」という入門編をお届けします



























