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【WBCカレッジ】PMナビゲーターDay02~話せる構造がチームを救う~
 

【WBCカレッジ】PMナビゲーターDay02~話せる構造がチームを救う~

10月29日にWebソリューション事業の執行役員で大規模開発のプロジェクトマネージャ経験も多い、アピリッツ長谷による「PMナビゲーターDay02」が開催されました!今回も講義の様子をお届けします。(2025年10月取材)

今回のテーマは、「話せる構造がチームを救う~QCD・スコープ・WBS・変更管理をつなげて、健全なプロジェクトを保つ~」でした。冒頭ではDay01の振り返りを行い、どうすればプロジェクトで起こっているズレに気づくことができるのか、その具体的な仕組みや構造についてお話しいただきました。具体的には、プロジェクトのQCD(Quality,Cost,Delivery)を守るために、「スコープ:何を、いつ作るのか」「コミュニケーション:どう共有するのか」「リスク:何が起きうるのか」「ステークホルダー:関係者への影響」に焦点を絞ってプロジェクトを管理することが紹介され、参加者からは「案件のズレをチーム全員で可視化することの必要性を学んだ」「QCDを把握して主体的に関わることが重要だと再確認できた」等、今回も大好評でした!

WBCカレッジを終えて

実際に参加したメンバーから感想を聞きました!

最終的なゴールとスコープを常に意識し、そこから逆算して動く重要性を痛感しました。今までは目の前のタスク達成で満足していましたが、前提条件の明確化と『ドキュメント4点セット』によるズレの可視化が、プロジェクトの健全な進行に不可欠だと再認識できました。

案件規模にかかわらず、ズレを放置せず潰す仕組み化の意識が必須だと気付きました。今後は、ドキュメント整備を通じてチームメンバー全員が視野を広く保つことを意識して取り組んでいきたいです。

WBSなど既存のドキュメントが形骸化し、振り返りに活用できていなかった現状を見直すきっかけとなりました。リーダーやPMだけでなく、メンバーも同じ意識でQCDを把握し、積極的にドキュメントを確認することで、ゴールが明確になりプロジェクトを先読みして進行できるようになると感じました。

今回講師を担当された長谷さんにもお話を聞きました!

ーーWBCカレッジお疲れ様でした。

Day02、お疲れ様でした。理論や実務の話が多く、複雑に感じた方もいたかもしれませんね。
改めて今回は、3層(契約層・要件層・計画層)を理解してつなぐこと
そして健康4点セット(計画・体制・進捗・課題)をそろえてズレに気づける状態をつくることをお伝えしました。
加えて発展編として、WBSの正しい運用でスコープを制御し、変更管理を通じて相談しやすくする、
そんなチーム運営の仕組みについても触れました。

ーー今回このテーマにされた理由や背景を教えてください。

社内の対策会議の中で「どうしてここまでズレたのか?」という場面を何度も見てきたからですかね…。
それと、開発は得意だけど、顧客折衝やプロジェクトを管理することは学んでないぞっ!て声は普段から聞こえてまして…。
そこで、目の前の回復や事前の予防は進めつつも、どうすれば社内全体で再発を防げるか?という思いがありました。

実は、プロジェクト上の問題といっても、背景やレベル感はさまざまで。
アーキテクチャが複雑だったり、納品基準が高い案件など、組織としても技術的にもレベルアップが求められるケースもあります。
一方で、契約や要求を十分に把握しないまま、要件スコープを決めずに走ってしまう。そういったすぐに防止できる問題も多くある。
前者は時間をかけて成長していく話ですが、後者は今日からでもチームで改善できること。
そして、それを一人のPMに任せきりにしないで、チームで話せる仕組みに注目しました。

ーーたしかに、すぐに改善できる問題を放置しない姿勢が重要ですね。チーム全体でズレに気づける仕組みを導入することで、どのようなポジティブな変化が生まれるのでしょうか?

変更管理での整理が活きてくると、次フェーズの話も自然としやすくなるので、お客様との関係も継続的になり、社内の予算や体制も守りやすくなる。「守る」という行為が防御ではなく、プラスの行為に転じる。良い状態です。
そういった関係を築けている取引先が実際にたくさんあります。
今回のWBCカレッジの内容は、PMだけでなく、皆さん全員で支え合える環境をつくるためにまとめました。
ズレに気づける、相談できる、そして一緒に考えられる。そんなチームが増えたら、もっと仕事がやりやすくなるはずだよねと。

ーー次回day03ではどのような内容を予定されていますか?

Day03は、PMBOKの項目をさらに増やすというよりも、
実際の社内プロジェクトを紹介し、ケーススタディとして腹落ちできる時間にしたいと考えています。
今回学んだ3層(契約・要件・計画)や健康4点セットを“考える杖”にして、
「こうしておけばよかった」「こうしたら改善できた」といった、リアルな現場の事例を一緒に紐解く内容にしていく予定です。
自分の案件に取り込めるヒントを見つけたり、すでに実践できている“良い習慣”を再確認してもらったり、
そしてそれを周囲にも広げてもらう。
そんな意図で準備を進めています。
Day03は、ここからの参加でも十分に持ち帰れる内容にしていきます。ぜひ気軽に覗いてみてください!

長谷さん、ご参加いただいた皆さんありがとうございました!PMナビゲーターDay03も楽しみですね。アピリッツでは、社内外に向けた知識共有の場を増やしてまいります。社外の方もご参加いただけるイベントもございますので、このような活動にご興味がおありの方がいらっしゃいましたら、ぜひconnpasspeatixにて、「WBCカレッジ」のフォローをよろしくお願いいたします!

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