ホーム 職種別 デザイナー 異色のキャリアを歩むVPoDが語る、HCDの可能性
異色のキャリアを歩むVPoDが語る、HCDの可能性
 

異色のキャリアを歩むVPoDが語る、HCDの可能性

今年8月にVPoDとしてアピリッツに入社された「ウメムラ タカシ」さんへインタビュー!小劇場の演出助手から講師、サービスデザイナー等、様々なキャリアを歩まれてきたウメムラさんから、今後のビジョンやHCDの可能性についてお話をお伺いしました!(2025年9月取材)

小劇場の演出助手からWebデザイナーへ。グラフィックやビジュアルの道を通っていないデザイナー

ーーウメさん今日はよろしくお願いします!最初のキャリアが、小劇場(商業演劇や新劇ではないインディペンデントな演劇)の演出助手からスタートしているというのがびっくりでした!

最初は、舞台演出家を目指しながら、生活のためにフリーランスでWeb制作をしていました。元々プロレスが好きで、プロレスの仕事に就きたいと思い、プロレス解説のアナウンサーやプロレス雑誌の出版社に応募したのですが全滅・・。そこから2回目の4年生の時に、小演劇に出会い、就活(?)として当時好きだった演出家のもとにエントリーシートを出したというのがきっかけです。

ーーWebにも当時から興味はあったのですか?

そうですね、大学の一般教養でHTMLを学んだことがきっかけで、フリーランスでWebサイトの制作を行っていました。自分の中では、ブラウザの中でも、舞台の上でも、テレビ画面でも、フォーマットは違えどお客様が喜ぶ体験を増やすという点では、全部一緒だと思っていて、そこは一貫しているなと感じています。

ーー視聴率を上げることやPV数を上げることの根本は一緒かもしれないですね!ちなみにアピリッツには今年8月にご入社されたと思いますが、どうしてアピリッツに入社を決めたのですか?

イベントに登壇する機会が多かったということもあって、色々な企業からスカウトいただいたのですが、アピリッツはそのうちの一つで、選考のスピードが何よりも速かったことが印象的でした。結局、選考の中でお互いがどれだけヒアリングをしても、実際のところ一緒に働いてみないと分からないじゃないですか。だから、アピリッツのこの選考の速さはもっと売りにしてもいいと思っていて、スピードジャッジメントというか、「待たせない採用」というのは、色々な企業を受けている中でとても印象に残っています。

ーーぶっちゃけ、入社してみてどうですか??

立地や内装などの物理的なオフィス環境もそうだし、働くメンバーの活気も含めてテンションが上がりますよね。その勢いが外部に出ていないことがもったいないなぁ~と感じています。経営方針に学園化を掲げていることや、部署の名称を「学部」としていることとか面白いのに・・。あと、オフィスに行けばメンバー皆が出社しているというところも滾りますね。

ーー今まで、いち企業のデザイナーとして業務に携われた中で一番印象に残っていることは何ですか?

自分が実施したワークショップの知見や経験がクライアントに残ることを心掛けています。具体的には、クライアントだけでも再現できるようにしたいと思っています。自分はよくホワイトボードを使って、アイデアを描いたりまとめたりしているのですが、ある時自分が担当していたクライアントの方から「うちの若手がウメさんみたいに、率先してホワイトボードを使うようになったんですよ~」と言ってもらえたことがあり、とても印象的でした。デザイナーはプロだから、カスタマージャーニーマップにしろ、バリュープロポジションキャンパスにしろ、道具として日々活用していますが、普段そういった方法を使わない方が「ホワイトボードを使って書こう」と思えるようになったこと、そしてそういったことを受け入れる「場」になってもらえたことが良かったです。

ーーちなみに、ウメさんは、頭の中を整理したいときどうやっているんですか?

寝転がったりしています。笑
別に寝転がったからといってクオリティが上がるわけじゃないけど、少なくともクオリティが下がることは絶対にないので。

「え?例えばこんな風に…寝転んじゃうよね」  ←((・・・・私、座ってて良いのか、もしかして寝転んだ方がいい?汗(;^ω^)アピスピ記者 栢森の内心))
「柱に付箋とか貼っちゃうよね笑」  

「HCDー人間中心設計ーといえばアピリッツ」

ーーウメさんが考えている今後の野望やビジョンについて教えてください。

アピリッツには、HCD(人間中心設計)を必要だと感じている経営陣が多いので、アピリッツの中でHCDの有資格者を増やしていきたいです。HCDやUXのことを考えるようになると、デザインであれ、開発であれ、最終的な納品までスムーズに進められるようになると思っています。だから、自分が持っているものは全て複製・浸透させて、「HCDといえばアピリッツ」って言われるようにしたいですね。

ーーHCDはエンジニアさんやデザイナーさんにとって有効なものという印象があるのですが、その他の職種にも役に立ちますか?

はい、ほとんどのビジネスマンに役に立つと思います。ちなみに、以前の職場では最初にHCDの資格を取ったのが営業職の人でしたよ。
どんなビジネスにおいても使う人がいないものを作るってことはあまりないと思っていて、エンジニアやデザイナーに限らず、全ての職種の人にHCDは有効だと思います

ーー今月は、ウメさんが講師のWBCカレッジが開催されるんですよね。

そうなんです!9月26日に、名付けて「HCDトレーニングセンター ウメムラボ」を開講します!
「そもそもイノベーションってナニ?」というモヤモヤがあると思うので、「イノベーションを体験できる」ワークショップ形式の内容を考えています。
今回のWBCカレッジでは、社外の方にも参加を募って、広く色んな人に体感してもらいたいですね!

ーーワークショップで参加者に熱狂してもらうために何か工夫していることはありますか?

最近は、ワークショップの魅力に取り憑かれすぎた大人が増えているという難しさがありますね。
ファシリテーション病というか、ファシリテーターになりたいって思っている人に多いのかもしれないんですが、教科書通りに理論に則った態度で進めようとしてるかも、ファシリテーターも参加者も。なので、自然体で向き合ってもらえるように場作りはしてますね。

ーー具体的に言うと?

例えば、皆が緊張しているからアイスブレイクしたいわけじゃないですか。
でも普通に仲が良かったらアイスブレイクをしなくていいし、もっと言えば何かに適合されたゲームになってることで冷める人ってのもいるはずなんですよね。
“アイスブレイクが好きなファシリテーター”や、”アイスブレイクのためのアイスブレイクをする人”が増えていて、
それって、溶かすための氷を凍らして持って来て、そして改めて溶かしているだけのような。これって溶けたとしてもプラマイゼロだから、本当はまた別途アイスブレイクをしないといけないんじゃないか?ってなったりしちゃいます。

ーー確かに、既にプログラムの中にアイスブレイクが組み込まれていることもありますよね。

厄介なのは、アイスブレイクにノリノリの人達が作りだした熱狂によって、本来アイスブレイクが必要な人のアイスが余計に固まってるんじゃないのかなぁってことですね。
「今からアイスブレイクします」ってのは、「今からボケます」って言ってからボケているようなものじゃないですか。
自戒を込めてですが、ワークショップデザインを学んだ人間の口から、「アイスブレイクします」って言葉が出てくるのは気になりますよね。

ーー余談ですが、ウメさんはお休みの日どうやって過ごされているんですか?

大体ももクロ(ももいろクローバーZ)のコンサートに行っています!最近は、やんわり気になっていた私立恵比寿中学の野外ライブにも行きました。実はずっとアイドルを追いかけていたわけじゃなくて、2012年に知り合いから誘われて初めて行ったももクロのコンサートをきっかけにハマって行きました。元々プロレスが好きだったので、もしかしたらアイドルに対してもレスラーを応援している感覚と似ているのかもしれないですね。

ーーウメさん改めてこれからよろしくお願いします。最後にウメさんから一言お願いします!

勉強会を今後どんどん企画して行くので、ぜひこれを読んだ社外の方もご参加いただければ嬉しいです!
そしてこれを読んでるアピリッツの皆さん、ぜひランチに誘ってください!!これからよろしくお願いします!

運動室で寝転ぶの気持ちよさそう、、、

ーーウメさんありがとうございました。そしてアピリッツへようこそ!今後、ウメさんのワークショップの様子もアピスピでどんどん取り上げていこうと思いますので、お楽しみに!

【ご案内】 HCDトレーニングセンター・ウメムラボvol.01 「目指せヒット商品! イノベーションの考え方講座」

詳細確認/お申し込みはこちら

アピリッツ採用HPはこちら

記事を共有

最近人気な記事