この記事はアピリッツの技術ブログ「DoRuby」から移行した記事です。情報が古い可能性がありますのでご注意ください。
Googleデータポータル使ってますか?Googleが日々更新しているので、以前悩んだことも今は解決しているかも!1月のアップデートでは、表・グラフのソート仕様が変更されました。 実は、表・グラフに含めていない指標でもソートが可能なんです!今回はその方法をお教えします。
この記事でまとめられていること
こんにちは。株式会社アピリッツでアナリストをしているssekiです。
業務でGoogleデータポータルを多用していますが、
日々更新されているGoogleデータポータル、いつの間にか新機能がついている!なんてことも。
今回はそのうちの1つ。表・グラフをさらに使いやすくするための新機能をご紹介します。
例えば、こんなことありませんか?
「データとしては必要ないけど、ソートのためにグラフ内にいれとかなきゃ・・・。」
表内の美味しさ順、という項目はソートに用いるものの表示したくないとします。
その場合、エクセルなら非表示にすればいいですが、Googleデータポータルでは非表示にできませんよね・・・。
ですが、今回追加された新機能によりGoogleデータポータルでも表・グラフ以外のデータを用いたソートが可能になりました! (記事投稿時は英語版のヘルプにしか載ってませんでした。)
かなりニッチな新機能ですが、その使い方をご紹介いたします。
Case1:表内にない指標でソートしたい場合
まず、表でのソートについて考えてみます。
ページごとにセッションと直帰率を調べ、直帰数の降順に並べたいとするとGoogleデータポータルでは次のような表になります。
※本記事の画像はGoogleのデモアカウントデータを用いています。
従来のGoogleデータポータルでは、直帰数の指標が邪魔だなぁと感じている場合でも、
表で用いていないディメンションや指標を使ってソートすることができませんでした。
しかし、新機能によってそれが可能になっています。
表をクリックすると、右側のメニュー下に並べ替えの項目がありますね。
中身を見ると、データソースに含まれるすべての指標が選択できるようになっていることがわかります。
(以前は表内に含まれているディメンションと指標のみ表示されました)
表内に「直帰数」をわざわざ入れなくとも、ソートに利用することができるので、
下図のように少しコンパクトな表にすることができます。
用途がそれほど多いかはさておき、より柔軟な表作成ができるようになってますね!
ちなみに、ディメンションは表内のものしか使えません。
表やグラフで表示されているディメンション以外でソートする、というのがよく考えると意味不明ですから当然と言えば当然ですが。
Case2:グラフ内にない指標でソートしたい場合
グラフにおいても、先ほどと同じ方法でグラフ外指標でのソートが可能です。
Case1で扱ったデータを複合グラフにした図がこちらになります。
具体的な方法は同じなので割愛させていただきますが、いくつかのグラフではソート機能自体が使えないことに注意が必要です。
ソート機能が使えるグラフ
- 棒グラフ
- 複合グラフ
- 円グラフ
- 散布図
- 面グラフ
ソート機能が使えないグラフ
- 期間(折れ線)グラフ
- 地図
- スコアカード
- ブレットグラフ
- フィルタ
ソート機能は使えるが、表以外のソートはできないグラフ
- ピボットテーブル
地図やスコアカードのようにそもそもソートが不要なグラフではソート機能が使えません。
また、ピボットテーブルに関しては現時点で対象外ですが、今後仕様変更によって使えるようになるかもしれませんね。
まとめ:この機能はどんな人におすすめか
必要なデータだけがまとまっている表・グラフを作成することで、意思決定や伝達がスムーズになります。
そのためにGoogleデータポータルの代わりにエクセルを使っている、という方も多いのではないでしょうか。
この機会にぜひGoogleデータポータルでのレポート作成をはじめてみてはいかがでしょうか。
今回は細かな一部分の新機能でしたが、痒いところに手が届くアップデートにこれからも期待ですね!