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【2021 APN AWS Top Engineers」選出】アピリッツのAIエンジニア・浅田大輔インタビュー「資格と実際の開発とのギャップをいかに埋めていくか」

デジタルイノベーション部の浅田大輔が、AWSの技術的専門知識と技術力が評価されたエンジニアに与えられる『2021 APN AWS Top Engineers』に2年連続で選出されました。また、今年はAWS認定資格をすべて取得し、『2021 APN All AWS Certifications Engineers』もあわせて受賞しました。昨今アピリッツを取り巻くAWS関連の開発がどういうものであるか、そして取得した資格を実際の現場でいかに活かすか、話を聞きました。(2021年5月取材)

『2021 APN AWS Top Engineers』とは

「APN AWS Top Engineer Program」とは、AWS Partner Network (APN) に加入している会社に所属する AWS エンジニアを対象とした日本独自の表彰プログラムです。

『2021 APN All AWS Certifications Engineers』とは

2021 APN AWS Top Engineersに選ばれ、かつ、AWS認定資格を全て(2021 年度選考時は12 種)保有しているエンジニアは、「2021 APN All AWS Certifications Engineers」として表彰されます。

日々勉強。AWSは常に進化している

―― 2年連続で『2021 APN AWS Top Engineers』に選出されました。理由って何なのでしょう?

実は「これに違いない!」といった理由は、本人にはわからないんです。

ただ、まずは「AWSの認定資格を全制覇したこと」が評価されたのは間違いないと思います。あとは、アピスピでAWSに関する記事を執筆したり(浅田さんの記事はこちらから読めます!)、社外向けセミナーなど、社内だけではなく外部の方にも見ていただける活動をしました。そういった貢献をAPNに評価されたのかなと……。

―― 社外のお客様向けに、オンプレミス環境からクラウド環境へ移行するための要点をお伝えするセミナーですね。

そうです。今年も発信は続けます。

―― 今年は念願かなってAWS認定資格全制覇となりました。

はい。これで「AWSの資格はお持ちですか?」という質問に「死角?ありません。無敵です」と言えるようになった……という冗談はさておいて、引き続いてAWS関連の知識やスキルを活かしてビジネスにより貢献できるように、精進していきたいと思っています。AWSも常に進化しているので、日々勉強ですね。

―― 現在AWSの認定資格は12あります。このなかで印象深い試験はどれでしたか?

「AWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナル」を初めて受けた時ですかね。2016年ぐらいでしたが、当時は参考書などもなく、どう勉強したものかと悩んだのを覚えています。

その時はドキュメントを漁ったり、実際にどうなるんだろうって試行錯誤しながら勉強してました。

試験の際も問題が長文だったのもあって、試験時間ギリギリまで回答していて、途中で試験時間内に全部終わらないんじゃないかってドキドキしたのを覚えています。

AWS案件は増え続けている

―― この1年でAWSの案件は増えましたか? どんな案件が多いですか?

もちろん、アピリッツの事業の規模自体が拡大していますし、案件そのものは増え続けています。そして、基本的に使っているインフラ基盤もAWSを採用することがほとんどです。

その中でも最近感じることは、前にもまして、コンテナ系(ECS/EKSなど)のサービスやサーバレス系のサービス(Lambda/Dynamoなど)を利用することが当たり前になってきていることです。

ですから、社内のメンバーから相談されるケースも、これに関連するアーキテクチャや技術的なことが多いと感じています。あとは、障害を想定してどういう風にそなえておくか、実際の障害時のトラブルシューティングについても助言を行う機会が増えました。

知識を実際の行動に活かすって難しい

―― 資格を取得することと、それを業務で活かしていくことには、ギャップはありますか?

結構なギャップがあるのかなと思いますね。

まず、資格取得の勉強を通じて何が身につくかといいますと、AWSの便利な機能やベストプラクティスについての考え方です。これらは、言うならばAWSにとっての得意技みたいなもので、そのパターンにさえ持ち込めれば、開発や運用を楽にすることができます。

ただ、そのパターンに持ち込むために現実の課題を定義したり、何が求められているかなどを読み取るためには、応用力が必要になってくるのかなと思います。案件によって状況は様々ですから。

また、場合によっては、ビジネス上の要件からベストプラクティスにあえて従わないという決断をせざるを得ないときもあると思います。

三国志に、馬謖(ばしょく)という人物が「本に書いてあったからこうすべき」と言って負けてしまって処罰を受けたという「泣いて馬謖を斬る」なんて故事がありますけど、それと一緒で、知識を実際の行動に活かすってのは難しいことですよね。

2021年5月現在、アピリッツはリモートワークを主としていますが、ちょうどこの日は出社日でした。

「解決できる課題は何か?」を常に考える

―― では、そのギャップをうめるために、どんなことをしてきましたか?

AWSのサービスや機能って、お客様が解決したい課題(たとえば、コストだったり、可用性だったり、運用性だったり)を解決するために実装していることがほとんどです。

なので、何か機能について調べたりするときは、その狙いだったり、「解決できる課題はなんだろうか」と考えながら調べたりしてます。

あと、これはAWSに限った話ではないですが、「現在のビジネス上、あるいは開発上の課題とはなんだろう」と常に考えることも心掛けるようにしてます。

そうすることで「これ、AWSのこのサービス使えば解決できるんじゃないか」というアイデアが生まれやすいと思っています。

AWSの認定資格を勉強するコツ

―― アピリッツではAWSの認定資格取得を社内で推進しています。また、資格取得を目指すエンジニアが大勢います。彼らの背中を押すようなコメントをぜひ!

認定資格を取得する理由は様々だと思いますが、そのプロセスを楽しんでもらえればと思います。

資格に合格することで、ある一定の知識やスキルを社内外に証明するという側面はあると思いますが、合格を目指すプロセスのなかで、様々な知識を得ることで自分の知識が広がっていく感覚や、試験結果が出る前のボタンを押すときのドキドキ感を楽しんでもらいたいなと。

言ってみれば、RPGでレベルアップのためだけの作業だと思ってしまうと、同じことをやっていてもつまらなくなってしまいますよね。そういう意味でプロセスの捉え方って重要だと思います。自分なんかはどこかゲーム感覚で楽しんでます。

―― ゲーム感覚で楽しく学ぶ、っていいですね。そういえばアピリッツのSlack上での浅田さんって、どこか楽しそうですし、いろんなチャンネルで若手に助け舟を出している気がします。

「困っている人をみるとほっとけないんです」なんてことは全然なくって、そこは助け舟を出しているって感覚はあまりなく、ギブアンドテイクなのかなと思います。自分も他の方々にたくさん助けてもらってますし、これからも助けてもらうこともあるでしょうし。

楽しそうって見えるとしたら、よく駄洒落を言ってるからってところがあるかと思いますが、みなさんに暖かい目で見守っていただけてるので、そういう意味ではギブアンドテイクが成り立っているのかもしれないですね。そのうえで、少しでも良いギブを生み出せるように毎日少しでもスキルを磨こうと心掛けてます

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